周囲の視線が気になることも…
元夫のDVが原因で離婚し、縁もゆかりもない土地へ移りました。保育園は退園、仕事も辞めての引っ越し。すぐに仕事を始めたかったので片道1時間半かかるところで働く友人に連絡を取り、子連れで出勤できないかと相談しました。即採用の返事をもらい、働けることに。
出勤当日。大阪の混雑する地下鉄に乗り、往復3時間、片道1時間半かけての子連れ通勤。そのころ、子どもは3歳になったばかりでした。ベビーカーに乗せての通勤はまさに“カオス”と言う言葉がピッタリ。
ときには迷惑そうな顔をする人もいましたが、なんとか毎日乗り切っていました。夫との結婚・離婚を経験していなければ、満員電車の視線に傷ついていたかもしれません。このときは元夫から解放されて気持ちが軽くなっていたおかげか、辛いと思うことはありませんでした。
その後、子どもを保育園に入れることができ、子連れ通勤は4カ月ほどで終了。通勤時にやさしくしてくれた方々には感謝しかありません。友人のおかげで生活は軌道に乗り、いまは楽しく幸せに暮らしています。
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通勤ラッシュ時にベビーカーは……という意見もありますが、どうしてもという場合が多いですよね。往復3時間の車内は子どもにとっても大変だったはず。約4カ月間、よく頑張ったなと思います。ママも子どももビクビクして電車に乗ることがないよう、温かく見守りたいですね。
作画/シュー子
著者:藤澤あやの
1児の母。現在も働きながら、在宅でできる仕事の資格を取るべく勉強中。