末っ子長男の夫
夫は4人兄弟の末っ子で、上には3人の姉がいます。やっとできた男の子ということもあり、たいそうかわいがられて育ったと聞いていました。夫より10歳年上の一番上の義姉は、特に夫のことを気にかけていて、結婚後も夫の様子が気にしているようでした。
結婚して早々に私たち夫婦は家を建てたのですが、そのサポートをしてくれたのも義姉です。義姉は建築会社に勤めていたので的確なアドバイスをくれて、とても感謝していました。
助けてくれる義姉の存在
夫と私は共働きで、「早く帰宅したほうが自分の得意な家事をする」というルールを決めていました。掃除が得意な夫はお風呂掃除や部屋掃除を担当し、それ以外の家事は私の役割でした。
ある日、帰宅するとテーブルにたくさんの手作りおかずが並べて置いてありました。夫は料理が苦手なはずなので不思議に思っていると、テーブルに一通の手紙が。それは義姉からのもので、彼女が手作りのおかずを届けてくれたようです。
ちょうど夫婦2人とも繁忙期を迎えていて、そのころはスーパーのお惣菜ばかりを食べていたため、義姉の心づかいがとてもうれしかったです。しかし、その日を境に義姉が頻繁に訪問してくるようになりました。
度重なる義姉の訪問に…
義姉はたびたびわが家を訪れ、おかずを届けてくれたり家事をしてくれたりと世話を焼いてくれました。そのこと自体はとてもありがたかったのですが、あまりにも訪問頻度が高くなり心が休まらず、私はだんだんと疲弊していくように。
夫は子どものころから義姉にお世話をしてもらうことが当たり前だったからか、あまり気にしていないようでしたが、せっかくの新婚生活にいつも義姉の存在があるのはつらいです。
そのことを夫に伝えると、理解してくれて義姉に「今までいろいろありがとう。これからは2人でやっていくから大丈夫。助けてほしいときにはまたお願いするから」と言ってくれました。
それ以降、ゼロではありませんがだいぶ義姉の訪問回数は減りました。義姉は良心でやってくれているので、あまり無下にはできませんが、自分たちで生活を送りたいのも事実です。これからも、義姉には感謝しつつ程よい距離感で付き合っていきたいです。
著者/匿名
イラスト/マメ美
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