待望の妊娠! なのに友人からかけられた言葉とは…?
つわりが治まったころ、私は仲良しの友人たちに妊娠の報告をしました。
ゆきさんは妊娠したことを、仲良しの友人のりかとまゆみに報告。
りかもまゆみも、お祝いの言葉をゆきさんにかけてくれました。
そして、まゆみから出生前の診断はしないのかと聞かれたゆきさん。今のところ予定はないと答えますが……。
「障害があったらどうするの? 子どもがかわいそう」とまゆみは衝撃のひと言。まゆみは障害があるとわかっていながら、子どもを産むことは自分勝手だと告げました。
りかさんも、まゆみさんもゆきさんの妊娠を喜んでくれ、体を気づかってくれました。ところが、いきなりおなかの赤ちゃんの出生前診断について話を始めたまゆみさん……。
出生前診断は、おなかの赤ちゃんの染色体異常や先天的な病気を調べる検査のことで、出生前診断により病気がわかることで治療につながることもあるそうですが、妊娠の継続に悩むということもあるそう。非常に重い決断に関わる検査のため、結果が出た際の方針については、しっかり話し合っておく必要があります。そんなデリケートな話題だけに、ゆきさんも返事に困っていましたね。
また、まゆみさんは間違った認識をしているように思えます。障害があることでの人工妊娠中絶はできません。人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り施行されます。(①妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの、② 暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの)。
出生前診断は、生まれてくる赤ちゃんの状態を知って迎え入れる準備のためのもの。受けるも受けないもそれぞれの家庭が話し合って、理解し合ったうえで決めることが大切です。生まれてきてくれる赤ちゃんは全員が尊い存在。友人ならまずはゆきさんを不安にさせるような話はせず、ゆきさんの選択を尊重し見守ってほしいと思ってしまいますね。