東京都が助成を始めたこともあり、さらに注目を集めている卵子凍結ですが、指原さんの投稿によって、さらに身近に感じた人もいるようで……。
卵子凍結が話題!?
31歳になりました🎂
— 指原 莉乃 (@345__chan) November 20, 2023
今年も今のところ結婚願望なし、卵子凍結済みで生活してます💁🏻♀️
歳を重ねることは、何とも思わないような少し嫌なような、なのですが、それ以上にやりたいことや趣味の選択肢が増えて、今とても幸せです☺️大人、楽しんでます!
おめでとうLINEは奈子が1番のりでした👶🏻 pic.twitter.com/XeeMgD06Ge
あっさりと卵子凍結を明かした指原さん。この投稿はあっという間に話題になり、卵子凍結に前向きなコメントも集まっていました。
「さっしーが発信してくれたら前向きに考えられる女性も増えそうで嬉しいです」
「わたしも検討したいって思えた!!!」
「卵子凍結はもっともっと 女性の選択肢に入れるべきです」
指原さんの投稿は、多くの女性にとって卵子凍結を人生の選択肢に入れるきっかけとなったのではないでしょうか。
グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長で卵子凍結にも携わっている岡田有香先生の監修のもと、卵子凍結について詳しく解説します。
卵子凍結とは?
指原さんがおこなった卵子凍結とは、将来の妊娠に備えて、若いうちに自身の卵子を採取し、凍結保存しておくことです。
一般的に、卵子凍結は設備の整った、専門医が常勤しているクリニックでおこないます。入院はせず、診察や検査での通院が数回、採卵自体は1度の通院で済みます。
卵子凍結は保険が適用されないため、かかる費用は全額自己負担です。その金額は病院によって異なりますが、採卵に15~50万円程度、卵子凍結に卵子1個あたり1~5万円ほど。さらに、凍結保存した卵子は必要になるときまで保管しておく管理費用や、いざ妊活をするとなったときにも費用が必要です。
卵子凍結を選ぶ理由
卵子の質は年齢とともに低下します。卵子の質が低下すると、その後の妊娠にも大きく影響を与えるのです。
一般的に、若ければ若いほど卵子の質は良く、排卵される数も多いと言われています。加齢とともに質の低下や数の減少が見られ、45歳になると妊娠率はガクンと落ちるとされます。
しかし、出産を希望する女性が若いうちに出産できるとは限りません。パートナーの状況や自身のキャリアなど、さまざまな事情によって、妊娠・出産のタイミングは異なります。また、指原さんのように「今は結婚願望や子どもを持つつもりはないが、後々はわからない」という人もいるでしょう。
卵子凍結をすることで、卵子の質を保ったまま保存ができるため、加齢とともに下がる妊娠率に歯止めをかけ、妊活の費用や時間、精神的負担の軽減ができると考えられているのです。
東京都が卵子凍結への助成をスタート
医療の進歩や女性の社会進出とともに、注目を集める卵子凍結ですが、東京都が2023年10月に、卵子凍結に係る費用や凍結卵子を使用した生殖補助医療に係る費用への助成を開始したことで、さらに加速したように感じています。
助成の対象になったのは、東京都に住む18歳から39歳までの女性(採卵を実施する日における年齢)で、事前にオンライン説明会への参加が義務付けられています。説明会への参加人数は、東京都の予想を大きく上回ったようで、関心の高さがうかがえました。
卵子凍結をする場合、実施した年度は上限20万円、次年度以降は1年ごとに一律2万円(最大5年間)の助成が予定されています(ただし、次年度以降は、凍結した卵子の保管更新時の調査への回答義務あり)。
前述したように、卵子凍結には安くはない費用がかかりますが、助成によってこれまでよりも現実的なものになったと言えるでしょう。
自分の人生も子どもも諦めない生き方を
卵子凍結には、賛否両論さまざまな声が挙がっていますが、女性が自分の人生を大切に考え、子どもも諦めないで済む一案と言えるでしょう。
岡田先生は、少子化対策には20代から子供が持てる社会にしていくことが重要だと考えているそうですが、すでに30代に入っている女性たちにとっては、そのような社会になるまで待つことはできません。
卵子凍結によって、できる限り子どもを持ちたいと思う人たちが子どもを持ち、少子化の歯止めになるのであれば、良い手段だと考えているとのことでした。
今後さらに行政や企業の支援が広がり、女性のライフプランの幅が広がっていくといいですね。
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