生理予定日の2週間前
生理予定日の2週間前、私はいつも通り会社で仕事をしていました。基本的にデスクワークなので座っていることのほうが多いのですが、来客対応で立ち上がるときもあります。
このときも、お客さんがあったため、私は席を立ちました。そのとき、下半身に違和感があったのですが、「おりものかな?」と思い、気にしていませんでした。
すると、先輩が声をかけてきて「〇〇さん(後輩)が困ってるから業務を教えてあげてくれない? お客さんの対応は私がやるね」と言われたのです。「突然どうしたんだろう?」と思いつつ、後輩のデスクへ向かうとメモを渡されて……。
メモの内容は
メモを見ると「経血が少し漏れてるよ! 早めにお昼休憩をとって、下着も買ってきていいからね」と書かれていました。どうやら先輩は、私の経血漏れに気がついてメモを後輩に渡してくれたようです。
先輩のやさしさを受け取って、お昼休憩に行こうと上司に声をかけました。すると先輩は、上司にも話を通してくれていたようでスムーズに休憩へ行くことができました。
急いで休憩へ
早めに気づいてくれたおかげで、経血のシミは目立つほどではありませんでした。着替えの下着とナプキンを着け、替えの制服のスカートを身につけて先輩にお礼を言うことができました。以前から、彼女は尊敬できる先輩でしたが、今回のやさしい配慮でさらに尊敬と感謝の気持ちが増しました。
まだ生理の2週間前だからと、油断していました。生理周期がだいたい決まっていたとしても、何があるかわからないので、着替えの洋服やナプキンを会社のロッカーに常備しておこうと思います。そして、私も先輩のように困っている人を助けてあげたいなと思っています。
著者/水谷ユリ
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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