その後、ヒナタとモネの仲を誤解する出来事が起きてしまい、ユリは実家に帰ってしまいます。ヒナタはモネになぜユリを傷つけたのか理由を尋ると、学生時代、"自分が過去に自分が好きになった人はみんなユリのことを好きになってしまっていた"というつらい経験を語り始めたモネ。
ユリのことが大好きながらも、叶わぬ自身の恋に対して次第に不満が募っていったモネは、いつの間にか「ユリを裏切ったらどういう顔をするのか見てみたい」と思い始めるようになっていきました。
モネがユリを裏切った理由について説明を終えると、「たったひとりの友だちで大事な存在だからこそ、ユリには自分のすべてを共有したかった」と付け加えたモネ。さらに、ユリ自身が傷つくことで「一緒に地獄を見てほしかった」と口にするのでした。
「そんなの勝手だ!!」思わず反論する夫!すると…
「そんなの勝手だ!!エゴじゃないか……!」
「わかってるよ、そんなの。
だからこそそれを経験しても一緒にいてくれるなら、
私の中でユリは絶対的なものになる」
「私たちは本当の友だちになれるんだ」
「ちょっと待ってくれ」
モネの話を聞いていて、
1つの疑問が生まれたヒナタ。
「その話だと杏ちゃんの父親は本当に俺なのか?」
心の中で引っかかった疑問をモネに投げ掛けたのでした。
◇ ◇ ◇
これまでの人生で友だちにも家族にも恵まれず、ユリだけを頼りに生きてきたモネ。そのため、ユリに対する依存が高く、何があっても自分を裏切らないという絶対的な存在がほしかったのでしょう。ただ、モネの行動によって家庭を壊されたユリからしたら、かなり迷惑な話だなと思ってしまいました。