私は今年で育児10年目。現在、4人の子どもを育てています。この10年で私自身も成長したと感じることが子どものしかり方です。子育てをしていると、毎日毎日、子どもをしからなければいけないことがあり、疲れてぐったりするときもあります。そんな私の以前のしかり方と現在のしかり方の違いとポイントをご紹介します。
新米ママだったころのしかり方
自分自身でもよくなかったと思う以前のしかり方は、小さい子どもにピシャッと放つ「コラ!だめでしょ!」という強いひと言でした。
このときの私は、子どものしかり方がわかっていなかったうえに、子どもに説明しても理解していないだろうという思い込みがありました。自分自身、ママとして余裕もなかったのだと思います。わが子も私がこわいようで、しかったあとはビクビクしていたように思います。
幼児教育のプロのしかり方
私が「しかり方を変えなければ!」と感じたのは、上の子たちが幼稚園児になってからでした。幼稚園の先生が子どもをしかっている姿が、非常に参考になったのです。先生はしかるときに、子どもの目を見て、静かに話していました。
私のしかり方とは真逆ですよね。私も先生のようにしかれるようになりたいと思い、何年もかけて修正してきました。自分のクセを治すのも大変なうえに、自分の心に余裕がないとできないしかり方のため、非常にエネルギーが必要だからです。
だんだんと自分のスタイルになっていった!
現在の私のしかり方は、子どもの名前を呼び、目を見て、敬語で、低い声でしかります。小さな子どもには伝わらないかもしれないけれど、わかりやすい言葉を使い、伝えるように努力しています。
わが子がママの目を見ないときは、子どもの両手を握ると目が合うようになります。年齢が上の子どもたちをしかるときは、誰もいない部屋に呼んで、静かに話すようにしています。大人でもしかられている姿は、まわりに見せたくないですよね。
現在、2歳の息子は、私が敬語のときは敬語で返してくれるようになりました。自分の心に余裕がないとうまくしかれないので、気を付けながら子育てをしていきたいなと毎日思っています。(TEXT:ママライター武山あゆみ)