突然の腰痛から始まった
ある日、急に腰痛を感じて起床しました。重いものを持ったり、子どもを抱っこしたりすることがあるので、腰痛が起きることは珍しくなかったのですが、そのときはぎっくり腰をしてしまったかのような痛みでした。
その日は痛みが強く、家事などもできずに寝込むほどでした。翌日は動けるほどになったものの、まだピリピリとした痛みが続いていたので、整形外科に行きました。症状を伝えると、神経痛だろうとのことで、湿布と痛み止めが処方されたのです。
赤い発疹が出現!
しばらく様子を見ようと、湿布と痛み止めを使用しましたが、痛みはなくならず、2、3日すると、今度は背中、胸下、腰にかけて赤い発疹ができてきました。発疹は虫刺されのようなものではなく、赤い小さな発疹がまとまってできていました。腰の痛みに加えて、発疹部分が痛がゆくなってきました。
以前ヘルペスになったことがあり、同じような形状だったので皮膚科に行くと、「これは、帯状疱疹(たいじょうほうしん)です」と即、診断されたのです。50代から急増するそうです。まさか腰痛の原因が帯状疱疹だったとはつゆ知らず、もう少し早く気付ければよかったと思いました。幸い皮膚症状が出てからすぐに病院に行ったので、治療を早く始めることができました。
帯状疱疹の治療
私の場合、発疹を抑える抗ウイルス薬と、痛み止めの薬が処方されました。治療を始める前は、1日中日焼けをしたときのようなピリピリとした痛みに加えて、電気の衝撃が走るような痛みを時々感じて満足に睡眠できない状態でした。
皮膚科の先生は、「皮膚の症状が出てから5日以内だったからよかったです」と言っていました。腰痛やヘルペスだろうと勘違いして放っておいたら、帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)の後遺症が発症するリスクが上がっていたかもしれません。
まとめ
抗ウイルス薬を飲んで1週間ほどで赤い発疹は治り、痛みも2週間ほどで治まってきました。今思えば、ストレスがたまっていて、風邪から回復したばかりで免疫力がだいぶ落ちたタイミングだったと思います。帯状疱疹は発疹だけのイメージだったので、腰痛や体の痛みが帯状疱疹とは思いもせず……。体に異変を感じたら自己判断するのではなく、すぐに病院にかかるべきだと思いました。
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文/武田優子
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