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雑用ばかり押し付けてくる女上司⇒副社長「仕事は順調か?」女上司「え?」驚きの展開に女上司は思わず

23歳社会人の私。実はかなりの資産家の娘です。祖父は大企業の創始者で、父と兄も系列企業の社長と副社長。本当は大学卒業後、のんびり花嫁修業でもしていればと言われたのですが……。自分の力で社会人として自立したいと、素性を隠して兄の会社の面接に合格。いよいよ入社式を終えて配属部署に出勤する日を迎えました。

 

直属の上司から指導開始

配属初日、直属の女性上司が、部署を案内してくれました。先輩たちはやさしそうな人ばかり。しかし、この女性上司が話し始めると、全体の雰囲気が少し暗くなったような気がしたのです。

 

顔合わせで集まってくれた先輩たちがデスクに戻ると、上司から早速指導スタート。

 

「あなたの教育係は私。あれこれ指示するからメモしなさい。毎日しっかりやってよ?」

 

「はい! よろしくお願いします!」。私は、微妙な空気になった部署の様子をけげんに思いながらも、メモを取り出しました。

 

「あなたの仕事は、皆のデスクの水拭きとゴミの回収。観葉植物の葉も、毎日一枚ずつ丁寧に拭くこと。全員に飲み物を用意したら書類のコピー。昼前に私のランチの調達も。午後はお茶くみに……」

 

これって、本当に必要な仕事…?

「は、はい……」

 

私は正直、ちょっと想像と違うと思いながら、言われた「仕事」に取り掛かりました。しかしこの雑用まがいの作業は毎日続き、状況は1カ月以上たっても変わらなかったのです。新たな業務らしい業務はまったく教えてもらえません。他の先輩方も、私のことを気に掛けると女性上司が機嫌を損ねるらしく、申し訳なさそうな顔をしているばかり。

 

「これって仕事じゃなくて、小間使いじゃない!?」

 

それこそ私は、家で祖父たちに愚痴ることもできました。しかしそれはひきょうだと思い、彼女に直談判することにしたのですが……。

 

翌朝、言われた作業を全部終わらせた私は、女性上司に「ちゃんとした仕事を教えてくださるのはいつになりますか?」と尋ねました。すると彼女は、「ちゃんとした仕事? 新人のくせに100年早い。雑用だけやってて。今、会社は繁忙期。新人に仕事を教えるなんて無駄な時間使えない」と言ったのです。

 

 

生意気認定されて!?

反論したいのはやまやまでしたが、たしかに私はまだ新人。怒りを抑えて、言われた通りに修行しようと思ったのですが……。私が給湯室から戻ってきたとき、室内で女性上司が他の先輩たちと話しているのが聞こえてしまったのです。

 

「自分から仕事教えろとか生意気! 教えるわけない。雑用漬けにして、自分から辞めるって言うのを待っているんだから。皆もそうよね?」

 

そこに、たまたま通りかかった他部署の先輩が、見かねて耳打ちしてくれました。

 

「あなた、あの人の下の新人さんね。私も昔、同じ目に遭った。異動になって助かったけれど……。周囲の人も仕返しが怖くて人事に訴えられないでいる。助けてあげたいけれど、あなたへの嫌がらせが増えたら困るし……」

 

過去にも事例が複数あったという女性上司のハラスメント。事情が見えてきた私は、ある計画を実行することにしたのです。

 

それなら見てなさい!

次の日、普段は部署の室内でする観葉植物拭きを、あえて廊下で始めた私。すると、女性上司が焦って近づいてきました。「こんなところでやっていたら、周囲から何言われるかわからないでしょ!」。

 

どうやら、バレたら困るような雑用をさせているという自覚はあるようです。そこに、後ろから思った通りの人が絶好のタイミングでやってきました。

 

「仕事はどうだ?」「あ、お兄ちゃん、おはよ!」「副社長、おはようござ……えっ、お兄ちゃん?」

 

動揺する女性上司は放置して、兄は私に、葉っぱを1枚1枚拭いている理由を尋ねてきました。

 

「どうして観葉植物を拭いているんだ? お前、会社に仕事をしに来ているんだろ?」

 

そこで私は、礼儀正しく、これは教育係である女性上司の指示であり、他にも山ほど雑用を承っていること、新人には雑用で十分だと考えているらしい彼女の方針などを説明しました。

 

兄はしばし思案していましたが、合点がいった様子。「この部署は、仕事を辞める新人や異動希望を出す人が多かったが、原因は君だね?」

 

 

女性上司の悪事が発覚

兄はそのまま私の部署に入って行き、他の同僚たちから事情聴取を始めました。その結果、この女性上司がかなり好き勝手をしていたことが裏付けられたのです。同僚部下に対する暴言や、訴え出ようとした人への圧力、おまけに経費の私的流用までが発覚。

 

即刻解雇を伝えられた女性上司は「弁護士に訴える!」と息巻いていましたが、最終的に有責はすべて彼女のほうで、会社から使い込んだ経費の返済を求められたそうです。

 

一方社内では、兄が働きやすい環境作りや相談しやすい仕組みの構築に注力。私の部署の新たな上司には、あのとき心配してくれた別部署の先輩が着任しました。部署のみんなも、見て見ぬふりをしていたことを謝罪し、改めて一員として迎えてくれることに。

 

今では私も本格的に仕事を教わるようになり、忙しくも充実した毎日を過ごしています。

 

--------------

最初から新人教育をする気がなく、辞めさせるための嫌がらせで雑用を押し付けるとは、ハラスメントの何物でもありません。むやみにコネを利用して告げ口するのではなく、指示に従っている実情を示すというやり方が功を奏しましたね。結果、職場環境も改善され、どんどん仕事を学べるようになってよかったですね。

 

 

 

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      経費の使い込みは横領。犯罪ですね…
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      こういうのって、まわりも加害者じゃないですか?
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      まわりも見て見ぬふりしすぎ。。

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    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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