関節痛?発熱を境に動かせなくなった肩
私は自宅でwebライターをしていて、毎朝家族を学校や職場へ送り出してからはほぼ1日中パソコンに向かっています。繁忙期は家族が寝静まった深夜に仕事をすることもあり、寝不足も日常。目や首、肩に疲れがたまっていることは自覚していました。
仕事のためか日に日に肩の痛みは強くなりますが、手のひらサイズのマッサージボールを肩の下に入れて横になりグリグリほぐす……といったセルフケアでしのぐ日々。「ここ数日、忙しかったからなぁ」と栄養ドリンクでカツを入れて気にしないように過ごしていたのですが……。
ある日の夕方、39℃近い発熱とともに肩甲骨周りが急激に痛み、腕を動かせなくなりました。座っているだけなのに肩や腕が痛くて冷や汗をかき、鎮痛剤なしでは家事もできません。私は「不摂生な生活で抵抗力が弱ってインフルエンザに感染したかも!?肩の痛みは発熱による関節痛?」と思い、翌朝内科へ駆け込みました。
検査を受けるとインフルエンザや新型コロナウイルスは陰性でしたが、医師によると「ほかの感染症や風邪でも関節が痛むことがあります。肩は様子を見ましょう」とのこと。風邪薬とともに解熱・鎮痛剤と湿布薬を処方してもらいました。
整形外科でわかった本当の理由とは
内科を受診してから2~3日で熱は下がり、風邪症状も落ち着きました。しかし、肩の痛みだけは治りません。鎮痛剤を飲んでいても湿布を貼っていても痛いので、私は仕事を休み、家事も育児も夫に任せてひたすら腕を動かさずベッドに横になる日々。「ただの関節痛じゃないのでは……」とだんだんと不安になります。
「四十肩? マッサージボールで押し過ぎて肉離れになった? それとも重病の予兆?」と炎症やけがの可能性も考え、風邪が治るのを待って改めて病院を受診することにしました。今度は整形外科です。
医師にこれまでの症状を説明し、可動域のチェックやエックス線撮影を終えて診察室で病名が告げられたのですが……。数日間苦しめられた我慢できないほどの痛みの正体。それはなんと……「肩凝り」でした。私は思わず「え? 肩凝りですか?」と聞き返します。医師からは「そうですね。あえて病名をお伝えするなら、頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきん しょうこうぐん)ですね」と言われました。
重病やけがの可能性を気にしていたので、私は拍子抜け。それと同時に、「肩凝りでもこんなに痛むことがあるのか」と大層驚きました。「ただの肩凝りだから大丈夫」とスルーできるような痛みではなかったのです!
まさかの原因と間違えていた対処法
まず気になるのは、これほどの痛みに発展した肩凝りの原因です。私は「仕事で長時間使うパソコンの影響かもしれません」と医師に伝えました。しかし、原因はそれだけではありませんでした。医師からは「パソコンも注意すべきですが、さらに気を付けてほしいモノがあります」と言われました。それは、なんとスマートフォン!
私にとってスマートフォンの存在は生活の一部。手が届く範囲にあるのが当たり前で、家族や友人と連絡を取るために使用するほか、調べもの、SNSのチェック、読書もスマホでしています。寝る前にスマホでマンガや本を読む時間が至福のご褒美タイム。気付くと同じ姿勢で1時間も2時間も画面をのぞきっぱなしということも日常茶飯事です。どうやら、この習慣が良くなかったようで……。「長時間同じ姿勢で過ごす」ことが、肩と首に大きな負担をかけ、痛みの最大の要因となっていました。
医師によると、私の痛みへの対処法も間違えていたようです。今回の症状は、ただベッドに横になっているだけでは改善しないのだとか。「とにかく運動習慣を作ってくださいね! 動いて治しましょう!」とアドバイスを受けました。さらに、冷やすのではなく、温めるのがおすすめとのこと。
腕周りを動かす体操や全身運動をする、仕事中は40分に1回は休憩する、スマホでの読書は控える、湯船に浸かる、こうした対処法を教えてもらい実行に移しています。
まとめ
肩の痛みは完全には治っていませんが、整形外科で受けたアドバイスを守り、鎮痛剤に頼らずに過ごせるようになってきました。「スマホに依存し過ぎていたし、年齢とともに運動不足も加速していたな……」と反省しきりです。仕事中でも意識的に休憩タイムを作り、体を動かし、スマホを同じ姿勢で見続けない生活を続けることで、元気な肩を取り戻したいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
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