日焼け止めはNG!?紫外線対策がママと赤ちゃんに及ぼすもの

2017/07/22 12:00
こんにちは!助産師のREIKOです。日に日に日差しが強くなってきていますね。外出の際、ご自身はもちろん、お子さんの日焼けに対するケアを念入りにしていらっしゃるママも多いかと思います。
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こんにちは!助産師のREIKOです。日に日に日差しが強くなってきていますね。外出の際、ご自身はもちろん、お子さんの日焼けに対するケアを念入りにしていらっしゃるママも多いかと思います。

 

日焼け止めの使用でビタミンD欠乏症に!?

大阪樟蔭女子大などの研究チームが、2016年5月から1カ月間、同大学の学生など、20代の女性を対象に、日焼け止めの使用頻度や食生活など習慣などを調査しました。

 

その結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均が欠乏状態だったという研究結果が発表されました。
 

ビタミンDの働きとは?

ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促します。ビタミンDは、食品から摂取する以外にも、紫外線を浴びることにより皮膚で産生されるビタミンなんです。

 

先ほどの研究結果は、日焼け止めの使用によって紫外線が阻害され、皮膚でビタミンDが産生されなくなることで、ビタミンD欠乏症になるということを示唆しています。

 

ビタミンD欠乏症になると……

先ほどお話ししたように、ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を促進します。ビタミンDが欠乏することにより、低カルシウム血症となる恐れも出てきます。

 

低カルシウム血症になると、小児ではくる病、成人では骨軟化症の発症リスクが高まるおそれがあります。また、ビタミンD欠乏症とまではいかないまでも、ビタミンDが不足した状態が長期にわたって続くと、骨粗しょう症、それに伴う骨折のリスクが高まります。
 

「くる病」って?

はじめて「くる病」という病名を聞いた方もいらっしゃるかと思います。くる病にはいくつかの種類がありますが、ここでは、「ビタミンD欠乏性くる病」についてお話ししたいと思います。

 

ビタミンD欠乏性くる病は、ビタミンDが欠乏することによって、骨の成長が障害され、骨格や軟骨部の変形を伴う病気です。近年紫外線を避ける生活習慣が広まっていることに加え、ビタミンD不足のママが与える母乳にもビタミンDが不足していることも関係しているようです。

 

くる病になると、体重が増え、足に負荷がかかることでO脚になってしまうお子さんが多く、O脚以外にも骨格に特徴的な症状がみられます。くる病は、これらの症状があるかどうか、血液データの値やレントゲン検査などにより診断されます。治療には、活性型ビタミンが投与されます。


ママもお子さんも一緒に予防しましょう

日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、ビタミンDの摂取量の目安は、非妊娠時は5.5μg/日、妊娠中は7.0μg/日、授乳中は8.0μg/日、乳児は5μg/日、幼児は2~3μg/日となっています。


ビタミンDを含む食材には、うなぎ、鮭、さば、さんま、かれい、ちりめんじゃこ、きくらげ、干しいたけなどがあります。ビタミンDは、油に溶けるビタミンなので、油と一緒に調理するといいそうですよ。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、カルシウムと一緒に摂りましょう。サプリなどを活用する方法もありますが、過剰摂取には注意してくださいね。

 

 

食事に加えて、適宜紫外線をあびることも必要です。1日10~15分程度でいいそうですよ。日差しが強い時間帯を避け、近所をお散歩するのもいいですね。とはいえ、赤ちゃんのお肌はデリケート。帽子をかぶせたり、服装を工夫したりしてくださいね。日焼け止めも決してNG!というわけではありませんよ。日差しの弱い時間帯のお散歩では日焼け止めを塗らないでお出かけしたり、長時間の外出になるような時は日焼け止めをぬるなど、状況に合わせて上手に使っていきましょう。


著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 


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