育児で寝不足だった私の恐怖体験
当時、数時間ごとに泣いてしまう長男のお世話に奮闘していた私は、疲れと眠気でクタクタでした。夜中は2〜3時間ごとに泣く長男に授乳と寝かしつけをするため、寝不足な毎日を送っていた私。
ある日の深夜、長男の授乳を終えて寝かしつけをしていた私は、眠気で頭がぼんやりとしていました。すると背後から誰かが部屋をのぞいているような気配を感じたのです。そしてその視線が少しずつ近づいてくるような気がして、私はハッとして後ろを振り向きました。しかし、そこには誰もいなかったのです。
さらに別の日には、夜中、私が寝ているときに金縛りになり、誰かに足を引っ張られ引きずられるような感覚に襲われました。このときは力が入らず、そのまま少し時間が過ぎると自然にこの感覚は解けていったのです。
私は実家の家族にこれらの体験を話しましたが、心当たりはないようで不思議そうな顔をしていました。普段、まったく霊感のない自分が、続けてこのような体験をしたことに私自身驚いたのでした。
里帰りを終えて自宅に帰ってからは、このような体験をすることは一切なくなりました。出産や育児の疲れが原因だったのか……、真夜中に視線を感じたり金縛りにあったりした理由は今考えてみてもわかりません。ただ、私は怖がりな性格にもかかわらず、当時の体験をあまり怖いと感じなかったのです。それは私が育児に夢中で必死だったため怖がっている余裕もなく、不思議な体験をしたときも長男が一緒だったからだと思います。
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著者:水沢 雫
6歳男の子と3歳女の子の2児の母で、夜勤ありの夫と4人暮らし。アパレル販売員の経験があり、ファッションやショッピングが趣味。