「全部出してよ」運転したのは払いたくないから？！→ドケチな彼にある方法で制裁した結果…？

 

私は半年ほど前に彼と付き合い始めました。彼はおごったりおごられたりするのが好きじゃないようで、デートのときは毎回きっちりは割り勘です。最初はお金にきちんとしている印象を受けていたのですが、1円単位で細かく割り勘をする彼に、私は少し壁を感じていました。けれど、彼と一緒にいると楽しかったので、別れる気はありませんでした。

 

あるとき、彼と「たまには遠出でもしたいね」と話していました。しかし、私たちは車を持っていません。そこで、私は「父から車を借りるからドライブに行かない？」と提案。彼も喜んでいました。

 

ドライブデートの日にちも決まり、父から車を借りる了承も得て、念のため彼には1日だけ加入できる自動車保険に入ってもらい、準備は完璧です。

 

そして迎えたドライブデート当日。私が父の車に乗って彼を迎えに行くと、彼は驚いた様子を見せました。父の車は、彼が以前から乗りたいと思っていた車種だったようです。

 

目を輝かせた彼が「今日は俺が運転してもいい？」聞かれ、私は「もちろん！ お父さんからも許可を得ているからね」と返事。初めてのドライブデートに新鮮な気持ちになりながら出発です。

目的地に着くまで距離があったので途中でコンビニに寄ることに。しかし、彼は降りようとしません。「一緒に行かないの？」と聞くと、彼は「長距離走るから体力温存しておきたい」と言います。それもそうかと思い、私は彼の分も買い物を済ませました。

 

彼に頼まれていた飲み物を渡すと「サンキュー♪」とお礼のみ。いつもなら「いくらだった？」と聞く彼ですが、めずらしく何も言ってきません。少し気になりましたが、スルーしました。けれど、彼はその後もレストランでの食事代や水族館の入場料を払う際に、一切財布を出さなかったのです。

 

最後にまとめて精算するのかもしれないと思い、私は普段通り「食事代や入場料とかはあとで割り勘でいいかな？」と彼に聞いてみました。すると彼は「え、今日のガソリン代とデート代は全部出してよ。俺がずっと運転しているんだし」と言います。

 

彼は、「運転は疲れるのに、お金まで払わせられるなんてありえない」と主張します。しかし、車は私の父のものですし、運転してもらったことは感謝しているけれど、彼の気持ちを尊重しただけで無理やり運転させたわけではありません。

 

そこで私は「それはおかしいでしょ！」と反論しましたが、彼の意思は固いようです。最終的に「俺が運転したら今日は財布出さなくてもいいと思ってたから運転したのに！」と言い出し、はじめから私におごらせるつもりだった彼にびっくり。

 

彼は金銭感覚がしっかりしていると思っていましたが、実は自分のお金をなるべく使いたくないだけの人だったと判明。彼に幻滅した私は、少し懲らしめようとある方法を思いつきました。

 

その後、彼が行きたがっていた寿司屋へ到着。食べている途中で私は「財布を忘れてきたから取ってくる」と言って、彼が持っていた車の鍵を受け取り、ひとりで車に戻りました。そしてそのまま彼を置いて家に帰ったのです。

 

しばらくして彼から着信が。焦った様子の彼が「おい、どこにいるんだよ！車がなかったら帰れないだろ、早く迎えに来いよ！」と言います。そこで私は「何言ってるの。大人なんだから電車で帰れるでしょ」と伝えますが、「もう金がないんだよ。寿司屋でお前が払うと思ったから高いものばっか頼んじゃったし……」と彼。

 

そこで私は彼を迎えに行くことに。到着して私を見た彼は一瞬怒りの表情をにじませますが、すぐに怯えた表情に変わります。なぜなら、私の隣にはいかつい服を着てサングラスをかけた強面のおじさんがいたから。

 

おじさんから「おぉ、兄ちゃん。俺の車を使ってデート代を浮かせて、娘をいいように使ったみたいだなぁ。いい度胸してるじゃねぇか」と言われ、彼はガクガク震えています。

 

そう、この強面おじさんは私の父。とてもやさしい父ですが、もともと強面でよく「怖い人」と勘違いされて悩んでいます。でも彼をちょっぴり懲らしめるにはちょうどよかったのかもしれません。帰り道の車内でも、父からこってり絞られた彼。

 

帰り際に彼から「悪かったよ……」と謝られましたが、一度変わった気持ちは戻ることはなく……。きっちりお金を精算して、彼とは別れることになりました。