「ありえない…」素敵な人だと思ったのに…。食事中の彼の「ある言動」にドン引き

 

社会人になってすぐ、友人に誘われて、有名DJが出演するクラブのイベントに参加した私。クラブに行くこと自体初めてで、慣れない雰囲気とお酒に少し気分が悪くなってしまいました。

 

楽しんでいる友人に「帰りたい」とは言い出しにくく、私はフロアの隅にあった階段に座ってひと休みすることに。すると、1人の男性から「大丈夫？」と声をかけられ、冷たい水を渡してくれました。

 

その水のおかげで酔いが冷め、体調はなんとか回復。私は「後日改めてお礼をさせてください」と彼に言い、連絡先を交換してその日は別れました。

 

それから数日後、お礼をかねて彼を食事へ誘いました。お店に向かっている途中、仕事の話や趣味の話など他愛もない話をしていた私たち。スポーツインストラクターをしている彼は、接客業ということもあり話の広げ方がうまく、とても会話が弾みました。

 

さらに、自転車が近くを通ったとき、「危ない！」と私の体をグッと力強く引き寄せてくれた彼。そういった彼の言動に、私はドキドキが止まらず好印象を抱くようになりました。

 

しかし、食事をしていると彼の意外な一面が。「お皿をさげてもよろしいでしょうか」と尋ねてきた店員さんに、彼は「まだ下げなくていいから！」「それより注文した他の料理早く出せよ！」と強い口調で話し始めたのです。

 

その後も、店員さんが来るたび、横柄に接する彼の姿を見て私はドン引き……。「やさしい反面、立場の弱い人には強く出る二面性がある人」と感じ、その日以降、彼とは会わないようにしました。

 

 

好印象だった彼が、店員さんに対し横柄に接する様子を見て驚いた私。彼と食事に行かなければ気づかなかったことなので、あのとき本性を知ることができてよかったとホッとしました。はじめの印象で判断するのではなく、しっかりと中身を知ることが大切なんだと学んだ出来事です。

 

著者／小島絹香