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やっぱり苦手…「内診の目的や抵抗感を減らす方法」を助産師が教えます!

この記事では、助産師のREIKOさんが「内診の目的と抵抗感を減らす方法」を解説しています。内診の際にはなるべく力を抜くことがポイント。また、内診に抵抗がある方は、ひとこと伝えましょう。

内診のイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。産婦人科を受診したら避けては通れない“内診”。今回は、内診についてお話ししたいと思います。

 

内診って何のためにおこなうの?

産婦人科特有の診察法である“内診”。腟の中に医師が中指と人差し指を挿入して、腟や子宮、そしてその周りの臓器の状態を診察します。そのほかに、腟鏡という器具を腟の中に挿入して、腟や子宮の入り口を診察する腟鏡診があります。

 

診察の流れとしては、腟鏡診→内診→経腟超音波が一般的なのではないでしょうか。これで、外陰部の状態や腟、子宮の状態、卵巣など周辺の臓器の診察をおこないます。そして、必要時、腟鏡診の際には、腟分泌物や子宮頚部の細胞を綿棒で取り、検査することもあります。

 

産婦人科をはじめて受診するときに記入する問診票には、性交渉の経験があるかどうかの項目が必ずあります。この答えによって、内診に使用する器具の大きさや方法が変わるんですよ。

 

内診台

内診の際に、必ずあがる“内診台”。これもまた産婦人科特有のものですよね。内診台にあがるときは、ショーツを脱いでからあがります。ひざ下のストッキングや靴下は履いたままで大丈夫です。スカートは上の方にたくし上げておきましょう。

 

最近の内診台は、女性が座ると自動で内診台が上昇・回転し、足が開いて診察ができるようなものも増えてきました。日本には女性と医師を隔てるカーテンがありますが、海外ではないところが多いそうです。そのせいか、「カーテンを開けて」という外国の方もいましたよ。

 

カーテンに隔たれていると、何がおこなわれるのかわからず、余計不安になってしまいますよね。ですので、次に何をおこなうのか、一つひとつ説明しながら医師は行動しているんですよ。

 

内診の抵抗感【はずかしさ】

産婦人科の受診をためらう女性の多くは、やはり内診に抵抗感があるという方が多いのではないでしょうか?

 

いちばんは羞恥心。自分のプライベートでデリケートな部分を他人に診てもらうのですから当然ですよね。診察につくスタッフがいちばん配慮しなければならない点でもあります。女性が内診台に上がったらすぐに医師が診察できるように準備することは当然のことですが、少しの時間でも露出が最小限になるように、バスタオルをかけるなどしています。

 

また、医師と女性一対一での診察にならないよう、必ずほかのスタッフが診察につくようにもしています。

 

内診の抵抗感【とにかく診察がイヤ!】

必要なことと分かっていても、”腟の中に指や器具を挿入する”ということがイヤ!という気持ちもわかります。「○○先生の内診は痛いけど、○○先生は平気」といわれるように、痛みが伴うこともあります。医師の手技によるものもあるかもしれませんが、内診の際にはなるべく力を抜くことがポイント。お口でフーッと息を吐くようにしてリラックスしてくださいね。

 

内診に抵抗感を示す女性に対して、それならどうして妊娠したのかという発言もあるようですが、やはりそれとこれとは別物のような気がするのです。実際に診察するときに抵抗感が強く、医療者側が苦慮してしまう方もいらっしゃいます。内診がイヤ! →それではやめましょうではなく、必要性をきちんと説明して、なるべく苦痛がないようにして内診していくことが大切なのではないかと思います。

 

 

本当に内診が苦手という方もいらっしゃいます。私が働いていた病院では、そのような方のカルテにはその旨が記載されていたり、カーテンを開けてほしい方には、“カーテンは開ける”と記載されていましたよ。内診に抵抗がある方は、ひとこと伝えてみてくださいね。


医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

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