食事中に起こった激しい胸の痛み
ある土曜日の朝のこと、それは突然起こりました。その日は休日だったのでゆったりとした朝を過ごしており、朝食は食パンとオムレツ、サラダにドレッシングをかけた洋食でした。
しかし、ソファに腰掛け食パンをひと口食べたところ、飲み込むときに胸の辺りに激痛が走りました。「昨晩は何ともなかったのにこれは何?」とものすごくびっくりした私は、自分の状況がわからずに困惑しました。食べた後も何か胸の辺りがズキズキします。もうひと口食べてみると、やはり激痛が走りました。どうも飲み込んだ後に、喉の奥から胃まで食べ物が通過する間で激痛が走るようです。痛みの場所は食道のようでした。
あまりの激痛だったため、そのまま土曜診療をしている内科を受診。診断は「逆流性食道炎」でした。ただ土曜日で内視鏡検査ができなかったため、月曜日に改めて受診をし、内視鏡検査後に診断が確定しました。病院からは1日1回飲むようにと、胃酸を抑える「パリエット(プロトンポンプ阻害薬)」を処方され、脂肪分の多いものの摂取や暴飲暴食は控えるようにと言われました。
逆流性食道炎になった意外な原因が判明
逆流性食道炎の原因について、病院でリーフレットをもらったので読んでみました。食道の痛みは、胃酸が何らかの理由で食道に逆流して食道の壁を溶かしてしまい、食道に炎症が起こることが原因のようでした。ではなぜ胃酸が逆流してしまうのかというと、通常は胃と食道の境目が閉じている状態なのに、何らかの理由で緩んでしまうことで逆流するようです。
何らかの理由とは、例えば、
・ストレス
・脂肪分やたんぱく質の多い食事や食べ過ぎ
・加齢や肥満、姿勢の悪さ
などでした。
私の場合、元々胃腸が弱いため年を取って胃もたれが増えたこともあるかもしれませんが、ストレスと姿勢の悪さもありました。その他に意外だったのが、夕食後すぐに寝る生活をしていると発症する可能性があるということでした。そのころの私は遅くまで残業し、帰宅後に食事を作って食べ、入浴後はすぐに寝るという生活。夕食後1時間程度でベッドに入っていました。
1日3食食べたほうが体に良いと思って夜遅くても必ず夕食をとっていたのですが、再度内科を受診したときに医師に聞いてみると、逆流性食道炎を発症したのはそれも原因でしょうとのことでした。
仕事量は減らせなかったのですがあまりにも激痛だったため、医師に処方された薬を飲みながら生活習慣の改善をすることにしました。
生活習慣の見直しで痛みが引き、胃もたれも改善
まず、第一の原因だと思われた、食後早く寝るという習慣をやめました。当時はほぼ毎日20時ごろまで残業をしていたため、職場におにぎりなど簡単に食べられる物を持って行き、夕方に食べることにしました。家に帰ってから食事をしなくてもよくなったことで、空腹の状態で眠りに就くことができ、さらに残業がない日は寝る3時間前までに食事を終わらせるようにしました。薬を飲みながら夕食時間を早める対策を実施したことで1週間で痛みが引き、楽しんで食事ができる状態に戻ってよかったです。
睡眠前の食事をやめたことに加え、昼食後デスクでうつ伏せ状態でお昼寝することもやめました。食後うつ伏せで寝ることによって胸が圧迫されているように感じたため、クッションを持って行くようにして胸が圧迫されない姿勢で休憩することにしました。
その他に気を付けたことは、姿勢の悪さの改善です。私は子どものころから猫背で、気を付けて背を伸ばしても元に戻ってしまって姿勢が悪いままでした。これを改善しようと、YouTubeの姿勢改善動画や、エクササイズ動画で筋力を鍛えました。こうすることで比較的背中が真っすぐに伸ばせるようになり、食事をしているときの姿勢が良くなったからか、慢性的な胃もたれも改善しました。
まとめ
逆流性食道炎という病気は一度発症すると繰り返す病気のようで、良くなったからと言って同じ生活習慣を続けると再発することがわかりました。残念ながら病気になった後は、食後すぐに横になってお昼寝をすることもできなくなりましたが、食後にどうしても眠い場合は椅子にもたれかかって休んでいます。このときに生活習慣を改善したので、その後ほとんど再発していません。もうあの激痛は二度と経験したくないため、今後も生活習慣に気を付けていこうと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
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