やりたい放題の子どもに困惑
特に関わりを持たなければ大丈夫かな? と考えて過ごしていたのですが、砂場で遊んでいた娘が持っていたピンクのスプーンが欲しかったようで、「それちょうだい」と言って娘を追いかけてきました。
私が「今使っているからもう少しあとでもいい?」と聞くも、今がいいと私にしがみついてくるのです。ほかのスプーンを提案するもダメ。娘もまだ遊びたいようでどうしようかと考えていると、娘が押し倒されてしまいました。親は近くにはいるものの、子どもを制止することもなく、謝りもなく、子どもにダメだよということもありませんでした。
その後、高い遊具に登って遊んでいたときに反対側からその子が登ってきて、押されて頬を打ってしまいました。ここでも親からのリアクションはなく終わってしまったのでした。
まずはその場を離れること、自分の子どもを別のところへ誘導して距離をとること、距離がとれないから潔く帰ることなどの自衛が必要だと学びました。園などの場合は、先生などにお願いして対処してもらうなども必要だなと感じました。
◇ ◇ ◇
保育士の中田馨先生によると、「おもちゃをとられてしまったときは『遊びたかったよね』と一度、子どもの気持ちを受け入れ『終わったら渡そうね』と伝えます。お友だちには『今、遊んでいるからおもちゃ返して欲しいな』と伝えます。そして、これを何度も経験していくと、子どもから自然に『どうぞ』と渡してくれるようになります。
しかし、お友だちも遊びたいのですぐに返そうとはしないかもしれません。そんなときは、子どもがその遊びに満足し「もう、貸せるよ!」と思えるまで待つことも大事なことです。そのときは大人の協力が必要となるので、『この子の遊びが終わるまで、待ってもらえますか?』とお友だちのママにお願いしてみましょう」とのことでした。
◇ ◇ ◇
子どもたちは親以外の人間関係を学んでいるときです。トラブルを起こしてしまったと焦らずに、子どもたちの心の成長を見届けたいですね。
著者:阿部陽菜/30代女性・主婦。2021年生まれの子どものママ。現在は専業主婦で、再来年から通う幼稚園を検討中。
イラスト:ぽよ母
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています