平社員のまま年を重ねるヒロキに対し、カズの仕事は順調そのもの。ドケチな義母はというと、年を取って思うように動けなくなり、日中はヘルパーさんに介護を頼んでいました。
そんなある日のこと、珍しくヒロキから職場に電話が入りました。
義母が熱を出して、ヘルパーさんが病院に連れて行ったというのです……!急いで病院に駆け付けたところ――?
家族に見守られ
急いで病院に駆けつけると、医者からは「肺炎を起こして肺に水が溜まっていまして……。心不全も見られます」「ご高齢ですし急変もありえますので、心の準備をなさって下さい」と告げられました。
そして数日後……。
義母は静かに亡くなったのでした。
家族で小さなお葬式をして、少しづつ落ち着きを取り戻してきたころ、仏壇の前で「カズ、これからは家族3人で頑張っていこうな。お前もこれまで以上にもっと節約して……」とヒロキは話し始めました。
カズは「そうね、そのことなんだけど……。話したいことがあるの」と告げます。
リナを産んでから準備し続けていた計画のクライマックスがやってきたと、カズは唾をのみ込むのでした。
最後は家族に見守られ、静かに息を引き取ることができたお義母さんは幸せな最期だったのではないでしょうか。
お義母さんが元気なときは、厳しい節約を命じられ、理不尽な要求をされ続けたカズさん。カズさんにとって、味方になってほしい夫はいつも義母の味方で、また夫にも勝手なことばかり言われ、相当つらかったはず。そんな夫に、カズさんは嫌気がさしている様子。カズさんの苦労が報われる日が来ることを願うばかりです。