淡白な彼との関係に悩み…
当時、友達のなかでも人気があったさわやか系男子と交際していました。彼はマンガ好きで、自分の興味があることに熱中すると周りが見えなくなるタイプです。
交際当初はデートの数も多かったのですが、月日が経つにつれ会う回数が減っていき、彼が淡白だったこともありほぼレスのような状態になってしまいました。
そして、彼はひとり暮らしをしていたのですが、絶対に部屋に入れてくれないことも気になっていました。何か隠しごとがあるのか、私に対して興味を失ったのか……彼との関係に悩み続けた私。別れを切り出そうかと迷うなかで、どうせ別れるならと彼の家に突撃することを思いついたのです。
彼が隠していた秘密
ある日の早朝、私は何の連絡もせずに彼の部屋へ突撃。寝ぼけながら出てきた彼は、私が目の前にいて慌てていましたが、私はすき間から無理やり上がりこみました。
すると、目の前には山のように積まれたBLコミックが……! 彼はこれを隠したかったのかと気づき、私は「本当は男の人が好きなの?」と聞きます。そこで彼はある秘密を打ち明けてくれました。
実は彼はBLマンガの作家だったのです。私から偏見を持たれるのが怖くてずっと隠していたそうですが、サラリーマンをしながらマンガの執筆をおこなっていたのだとか。寝る間を惜しんでマンガを執筆していたようで、その両立生活は想像を絶するほど大変だったと思います。
彼は両立生活の疲労とストレスが原因で、デートなどをする気がなかなか起こらなかったのだそう。私はその話を聞いて、偏見を持つどころか彼を支えたいと思いました。それ以降は、彼が仕事をしながら執筆活動に集中できるように、料理や家事など生活面のサポートをしています。
この一件で、お互いに言いたいことを言わないと、愛し合っていても変なふうにすれ違ってしまうと学びました。今は、お互いに思っていることを素直に伝えあうようにしています。一時は破局の危機でしたが、今は以前よりもずっと彼との絆が深まりました。
著者/三ツ谷紀子
作画/ちえ
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