体育祭と被ってしまって
高校2年生のころ。体育祭の前後に生理がきそうだなと思った私。経血量の多さで悩んでいたため、「お願いだから経血量の多い2、3日目と体育祭が被りませんように!」と願っていました。しかし、体育祭の前日に生理が始まってしまい、タイミング悪く生理2日目と重なってしまったのです。
そして、体育祭当日。幸いにも、私が参加した徒競走は距離が短かったため、経血漏れを起こすことはなくひと安心。「あとは午後のフォークダンスだけだし何とか大丈夫そう!」と思っていました。
しかし、お昼休みに想定外のことが! 体育委員のA君から、「午後の男女混合リレーに出てほしい」と言われてしまったのです。私は中学時代に陸上部に所属していたこともあり、A君から「君しかいないんだ!」と何度もお願いされてしまいました。
「生理2日目で長距離のリレーは勘弁して」と思いましたが、当時の私はA君のことが好きだったため、彼にいいところを見せたいと思い引き受けることに。
走り終えると…
そして、リレー本番。走り出した瞬間、ドバッと経血が出た感覚が……。けれど、「A君の期待に応えたい!」と思った私は、気にせず走り続けました。
信じられないことに、私は2人を抜いてバトンを渡し、最終走者の男子がトップの走者を抜いたため、私のクラスは優勝! A君から「君に頼んで本当によかった。ありがとう!」と言われ、彼の喜ぶ姿を見られた私は生理のことも忘れてとってもはしゃいでいました。
すると、数人の女子が私の元へ来て「あっち行くよ!」と言い、端のほうに連れて行かれました。突然のことに私がキョトンとしていると、1人の女子が言いにくそうに「ズボンに血が……」と教えてくれたのです。
指摘された部分を見てみると、なんと経血がベットリ。みんなは「よくあること。気にしないで」と言ってくれましたが、私は恥ずかしさでいっぱいに……。幸い、A君はそのことに気づいていなかったようだったので、本当によかったです。
経血量の多い2日目と体育祭が重なってしまい、経血漏れを起こしてしまった私。もうあんな恥ずかしい思いをしたくないと、この出来事以降はタンポンを使用するようになりました。おかげで、経血量が多い日でも漏れることはなく安心して過ごせるように。もっと早くからタンポンを使えばよかったと思ったので、これからはいろいろな生理用品を試しながら、うまく生理と付き合っていきたいです。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者/匿名
作画/加藤みちか
監修/助産師 松田玲子
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