ほっぺや耳の下が腫れる、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はよく知られていますよね。予防接種によって、おたふく風邪にかかる赤ちゃんは減少傾向にあり、かかっても軽く済むといわれています。
わが家の息子は、おたふく風邪に似た症状があらわれましたが、「これはおたふく風邪ではなく、反復性耳下腺炎です」と診断されました。今回は、息子がかかった「反復性耳下腺炎」についてお知らせします。
おたふく風邪ではなく反復性耳下腺炎だった
ある日の昼下がり、1歳過ぎの息子の耳の下あたりがポコっと腫れていることに気付きました。通院すると、「おたふく風邪でしょうね。明日も来てください」とのことで、痛み止めをもらって帰宅しました。
熱はなく、夜には腫れが引いたので、予防接種のおかげで早く治ったのかと思いながら、翌日再度診察へ。すると、「もう腫れていないならおたふく風邪ではなく、反復性耳下腺炎ですね」と医師に言われ、おどろいたと同時に聞きなれない病名にとても心配になりました。
食べ物を噛むと痛みが出る
おたふく風邪でもないのにどうして腫れたのかというと、息子は風邪の菌やウイルスなどの影響で耳の下が腫れる体質とのことでした。この反復性耳下線炎という病気の厄介なところは、半年や1年ごとに繰り返すということ。多くは6歳くらいから症状がなくなるのだそうです。
息子の場合、腫れているときは食べ物を噛むと非常に痛がりました。痛み止めを飲まないとゼリーも食べられず、氷のうで冷やすと少しやわらいだようでした。
伝染性はなく回復後はすぐに保育園に通ってOK
おなかは空いているのに食べられないということがストレスだったようで、息子は泣いたりイライラしたりすることが多かったです。特効薬はなく、対処療法しかできないため、じきに症状がやわらいでホッとしました。
伝染性はないため、回復すれば保育園や幼稚園にすぐ通えるのだそうです。保育士さんに聞いてみると、「過去に2人くらいいましたよ」とのこと。馴染みのない病気でおどろきましたが、ほかにもかかっている子どもがいると聞いて少し安心しました。
子どものほっぺが腫れても、おたふく風邪ではないということもあるのですね。唾液腺炎や虫歯など、別の要因も考えられるそうなので、お子さんが同じような症状のときにはよく様子を観察し、必ず受診をしましょう。(TEXT:ママライター斉藤あや)