久しぶりにきょうだいと食事をしたあーちゃん。しかし、帰宅後に電話で話していると、一緒に付き添っていた娘たちときょうだいの1人の存在が記憶から消えているようでした。さらに、自宅での生活も普段とは真逆のことを報告していて、それがちゃんとしているアピールなのか、ただ普段の自分の行動を忘れているだけなのかもわかりませんでした。
認知症は本当に予測不能…
あーちゃんは、自分がひどい結婚生活を送っているのは母(おばあちゃん)のせいだと思っています。
私たち姉妹は離婚を勧めましたが、今の生活を選んだのはあーちゃんです。
※たんたん(夫)
思い返せば数年前のこれ、認知症あるあるの物盗られ妄想だった……!?
あのとき、もう少し疑念を持っていれば……と、後悔しています。
いつものインスリン注射の付き添いの前日。確認の電話をすると、あーちゃんの言動が変です。
どうやら、前に受けたインフルエンザの予防接種と間違ている模様。
そして翌日。いつもの時間にあーちゃんは現れませんでした。
確認はしたけれど、強烈なインプットには勝てなかったようです。
あーちゃんは、昔からいろいろなことを人のせいにして片付けることがよくありました。最終的にはすべて自分で決めているはずなのに。数年前、あーちゃんがお店のポイントカードをたんたん(夫)に取られたと言ったときも、いつものように人のせいにしているだけだと思っていました。今思えば、これは認知症あるあるの物盗られ妄想だったのかもしれません。あのとき、もう少し疑念を抱いていたら、今はもっと違う状態だったのかも……。そんなふうに考えてしまうこともあります。
その後も、私たち姉妹は少しずつ進行していくあーちゃんの認知症に振り回されて行きます。先日のインフルエンザの予防接種では、いつもと違うパターンの通院ということもあって、姉妹で何度も確認していたのですが、その分強烈にインプットされていたようで……。普段のインスリン注射の時間が予防接種の予約時間だと思い込んで、いつもの通院時間に現れなかったのです。
でも不思議なことに、毎週インフルエンザの予防接種と勘違いしていたわけではなく、ちゃんと来た日もあれば混同していた日もあって……。何がきっかけかわからないので対策もできないのですが、この予測不能な症状に振り回されるのは、本当に大変です。
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あっさり忘れてしまうこともあれば、強烈にインプットされていることもあり、いつ何が起きるかわからないのは、サポートする側にとっても大きな負担ですよね。それでも、感情的にならずに冷静に対応する家族の皆さんには脱帽です。
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