キャンプ道具を買いに行った日の悲劇
キャンプ道具を揃えるため、アウトドアショップへ行くことになった私たち。グループの1人「Aくん」が車を出してくれることになりました。買い出しも順調に進み、そのままキャンプ場の下見にも行こうと話が出るほど大盛り上がり。
会計をしようとすると、Aくんが「車を冷やしておくね」と行って先に駐車場へ向かいました。会計を終え、みんなで駐車場に向かうと……なんと車が見当たりません。
どこかに移動したのかと思って探しても見当たらず、Aくんに電話をすると、彼は慌てた様子でした。どうしたのか聞くと、彼からは「ママに呼ばれたから帰らないといけない」とまさかのひと言が。
「そんなことを言われても、私たちはどうやって帰ればいいの?」と聞くと、「ごめん。急いでるからまた後で」とブチっと電話を切ったAくん。事情をみんなに伝えると呆然としていました。
思い出したくない思い出に…
結局どうしようもないので荷物は店から宅配でそれぞれの家に送り、私たちは泣く泣く自力で帰ることに。炎天下の中、みんなイライラしていて最悪なシチュエーションでした。
Aくんに密かに恋心を抱いていた友だちは泣き出し、男友だちからは「あいつ、何を考えているんだよ!」と怒号が飛び、忘れたくても忘れられない、シュールすぎる夏の日の記憶です。もちろん、キャンプの話は立ち消え。私の家には備長炭だけが残りました。
何か緊急事態だったのかもしれませんが、それでも置き去りにされたことには正直、怒りしかわきませんでした。せめて、Aくんにはもう少し説明をしてほしかったです。イケメンでモテまくっていたAくんですが、電話口で「ママ」と言っていたことも衝撃でした……。人は見かけによらないな、と思った出来事です。
著者/円山柚
作画/ちえ
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