義母に違和感を覚えた瞬間
義母はひとり暮らしをしていて、私たち夫婦の新居から歩いて数分のアパートに住んでいました。とある休日に義母から「お菓子をお裾分けしたい」と電話があり、義母の家へ。お茶をご馳走になりながら義母と話していると、突然義母から「昨日テレビでやっていた映画は見た?」と聞かれました。
私が「いえ、見ていません」と答えると、なんと義母が「どうして私と同じ番組を見ていないの?!」と怒りだしたのです。なぜ義母の見た番組を見なければいけないのか不思議でしたが、そのときは「すみません」と軽く謝り、受け流しました。
なんでも思い通りにしたい義母
それから会うたびに義母は、「テレビ番組はこれを見なさい」「この本を読みなさい」と私に命令するようになったのです。正直、義母とはそういった趣味が合わず、義母に勧められたものを見るのは気が重く感じていました。こういった言動が増え、義母は「自分の価値観は絶対正しい」と考えている人で、事あるごとに自分の考えを押しつける人だと知りました。
そんなある日、義妹と食事に行ったときのことです。後日、義妹と会ったことを義母が知り、私に「今度あの子(義妹)に会うときに教えてほしい。私はあの子の子育てについて言いたいことがあるから」と言われたのです。
さらに義母は「私はね、いい人なの。だから人の文句は言わないことにしてる。でも、娘(義妹)の子育ては間違っているから私の言うとおりにしてほしいの。だから、あなたが私の代わりにアドバイスをして」と言います。
義母の言葉に驚いた私は夫に相談。すると、「母さんは昔から考えを押しつけるんだ。だから、俺も妹も距離をとっている。母さんの言うことは気にしないでいい」と言ってくれました。
今でも義母から考えを押しつけられることはあります。けれど、私はすべてを受け入れることはしていません。その代わり、義母の話には耳を傾けるようにしています。テレビ番組を見なさいと言われたときは、「どんな番組なんですか?」と話を聞くようにして、少しでも義母の気持ちが消化されるよう工夫しているつもりです。夫からは、義母との付き合いはほどほどにと言われているので、自分の無理のない範囲で義母と関わっていこうと思っています。
著者/秋みどり
作画/ちゃこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!