要求が通らないと怒る子どもたち…
わが家には3歳の娘と1歳の息子がいます。要求が通らないとすぐに怒り出すわが子たち。とくに娘のほうは、とにかく怒れば言うことを聞いてもらえると思っている様子でした。「そんな言い方したらママ怖いよ、やさしく言って?」と何度も伝えますが、子どもたちは怒りの感情を抑えられません。
そんなある日、朝から「パズルがうまくできない!」「着替えたくない!」など、子どもたちから怒りの感情をぶつけられてとうとう限界を迎えた私は、「もっとやさしく言ってよ!」と、思わず大きな声を出してしまいました。息子は大泣きし、娘も拗ねて黙ってしまいます……。
すると娘は「ママの顔が怖い……かわいく言いなよ……」とポツリ。その言葉に、やさしく言ってとお願いしている私が怖い態度を取っていることに気付き、ハッとします。とっさに私は、とびきりの上目遣いをして両手をあごに、声は高めに「お願いがあるときは~、やさし~く言ってね♡」と、かわいくお願いをしてみました。すると娘は「いいよ!」とすんなり受け入れてくれたのです。息子はぽかんとしていましたが、泣くことをやめて私の言うことを聞こうとしている様子。
そしてその後は、子どもたちもマネしてかわいくお願いするように。もちろんなんでも要求を聞いてあげるわけではありませんが、最初から怒って何かを求めてくることは減りました。この方法は、子どもたちと私にとってピッタリだったようです。今では、かわいく要求してくる子どもたちに、夫婦揃って癒やされています。感情任せに子どもたちを叱るのではなく、うまくいかないと感じたときはまず伝え方を変えてみようと思った出来事です。
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作画/mosu
著者:大山えり
3歳の繊細ガール(HSC)と1歳の単純ボーイの正反対な2人を育てている、寝ることが大好きな30代のズボラなママ。アクティブに遊ぶのも好きだが、ひとりの時間は必須。