物語の主人公は、フミくんという夫をもつアヤさん。優しくて頼りがいがあって人当たりもよく、周囲にすこぶる評判のいい夫ですが、実は、彼は自分本位な正論を振りかざし、人を追い詰める人だったのです。
体調不良で寝ていた夫の苦しむ声が聞こえてきたアヤさん。驚いて様子を見に行くと、金縛りにあったとのこと。心配するアヤさんを夫は強い言葉で拒絶しますが、一人になった夫は、冷蔵庫に貼ってある手紙を発見し――。
妻からの手紙を読み、夫は何を感じたのか
アヤさんが仕事から帰宅すると、リビングに夫の姿が。「手紙を見たよ」。そして続けて「ごめんね」とアヤさんに言ってきたのです。それは、きつい言葉で拒絶した自分に宛てたアヤさんの手紙には、何の恨みもなくただただ自分の体を心配する言葉がつづられ、冷蔵庫には、自分のために作られた体にやさしい食事があり、また自分を思って体にやさしい食材や献立について調べたメモを見つけたからでした。
ようやく夫は、アヤさんの気持ちに気づいてくれたようですね。自分よがりの「正論」ばかりではないことがあることもわかってくれるでしょうか。お互いが相手の気持ちに寄り添うことができたら、夫婦のこれからがよりよいものにいなりそうですね。