「トイレに行く暇がない」漏れの不安と闘う毎日…思い切って生理用品を変えてみると？

時期にもよりますが、本当に忙しいときはひっきりなしにお客様の対応に追われ、トイレに行ける暇がまったくありません。この仕事を始めてから、生理がきたときは多い日用のナプキンとタンポンを併用していましたが、経血量が多いときはいつもヒヤヒヤで……。

漏れていないかと気になり、神経質になって椅子を何度も確認することも。万が一に備え、椅子にハンドタオルを敷くなど予防をしてなんとか過ごしていました。

そんなとき、私は月経カップに出合いました。興味を持ったきっかけはネットショッピングのセールで安く売られていたから。経血漏れの不安がなくなったとクチコミにもあり、これを機に使ってみることに。初めて使ったときは本当に経血が漏れないかと怖かった覚えがあります。

月経カップを使用し始めてから、経血漏れの心配は以前より感じなくなりました。

ただ、月経カップを使用していて不便だと思ったことも。それはトイレの中に洗面所がついているところが少なく、汚れた手がすぐに洗えないことです。月経カップを使用していると、どうしても経血を捨てるときに手が汚れてしまいます。そのまま流せるおしり拭きを携帯することで悩みは解消できていますが、おしり拭きを忘れたときは焦ってしまうことも。

今は月経カップを使用して1年以上が経ちました。月経カップを使用していてヒヤッとしたのは、経血量の多い2日目に1度だけです。あまりの快適さに自分の娘にもすすめてみましたが、丁重にお断りされました。娘曰く理由は「痛そうだから」とのこと。

私の場合は生活スタイルにとても合っていて、今までの生理のときの不快さがなくなったことが一番うれしかったのですが、生理用品の購入頻度も減り出費が減ったこともうれしい誤算でした。

今は月経カップとパンティライナーで生理期間中のほとんどを過ごしていて、経血が多い日だけ月経カップと普通の日用のナプキンを併用しています。

月経カップを使うようになってからは、「もっと早く購入すればよかった」と思うくらい、生理中の生活が快適です。今後も生理期間を少しでも快適に過ごせるよう、月経カップ以外にも気になった生理用品があれば積極的にチャレンジしてみたいとも思っています。

著者／伊藤未唯
イラスト／たこ
監修／助産師 松田玲子