義実家は理想の家族
義実家では両親や祖父母、夫の兄弟などが大人数で暮らしており、私は両親と3人暮らしだったため、そのにぎやかさがとても素敵に感じました。また、私の母はお酒がまったく飲めず、私は母と一緒に晩酌したことがありません。
そのため、お酒好きな義母と一緒に飲むと、「もし私が母と一緒にお酒を飲んだらこんな感じだったのかなあ……」と、うれしくもなります。義祖父も義兄弟もたくさんお酒を飲むので、義実家に遊びに行くといつもみんなでお酒を飲んでワイワイと盛り上がり、義家族はまさに私の理想の家族でした。
楽しかった結婚1年目の年越し
結婚して初めての年越しは、ホテルの旅館を予約しました。その年は私の家族も参加し、みんなで飲んだり食べたりカラオケしたり。夫はお酒をたくさん飲み、日が変わるころには寝てしまっていたほど。その後の年越しは毎年義実家で過ごしているため、結婚1年目の年越しは貴重な思い出となりました。
「海外で過ごすのは?」夫に提案すると?
その後、義実家での年越しは私にとって楽しみではありましたが、何年も年越しを義実家で過ごしているうちに、たまにはほかの場所で年末年始を過ごしたいと思うようになりました。そこで、「たまには海外に行って年越しをしない?」と夫に提案してみたのですが、夫からは「海外に行くとなるとお金もかかるし、そもそもパスポートを持っていないから無理」と断られてしまいました。
ほかの場所を候補として出しても、「年越しは実家で過ごすことになっているから」と言われ、「このまま来年も再来年もその先もずっと年末年始を義実家で過ごすの?」と私が言ったことで夫の逆鱗に触れたのか……大喧嘩に。結局私たちの意見は平行線で折り合いがつかず、この先もずっと年越しは義実家で過ごすことになりそうです。
義実家がイヤというわけではないですし、わが家からも近く移動はラク。「まあ1年に1度の行事と思えば仕方ないか……」と今は自分を納得させ、「ならば、せめて思いっきり楽しもう」と気持ちを切り替えています。
義両親はとてもやさしく、最近、私と夫がお酒を飲んで言い合いをしていた際、「喧嘩するほど仲がいいと言うからね」と怒らずにフォローしてくれました。夫に「すごくいいご両親だね」と話すと気分が良くなったのか、「いつかの年越しは違う場所で過ごそう」と……。ボソッと言っていたのを私は聞き逃していません。毎年恒例の義実家での年越しを楽しみながら、いつか別の場所で年越しできることを期待したいと思います。
著者/中村さき
イラスト/おんたま
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