私が出会った仲間たち
介護の学校では、いろいろな人と出会いました。特に心に残っているのは、3つの出会いです。
1つ目は、同期生たちとの出会い。8人のグループだったのですが、30〜50歳までの幅広い年齢層の男女が集まり、経歴もさまざま。銀行マン、美容師、車の営業マン、工場勤務、パチンコ勤務、林業、カメラ屋勤務、そして私は飲食店勤務。
40代が私を含めて4人もいたのですが、新しい扉を開けたくなる時期なのかなと思いました。
仲間が持つ背負うもの
仲間には皆、背負うものがありました。9カ月の子どもがいる人、病の奥さんがいる人、大病から復帰した人、親を介護している人、思春期の子どもがいる人。未婚、子なしで実家住みの私とは違うなと感じていました。
そして、背負うものがある仲間たちは、学ぶことにとても熱心。何も考えず入学した私にも、仲間が持つ熱がどんどん伝染しました。実技で注意されたところは家で復習したり、実技の動画などを見ながら自習するなど工夫していました。このように学習に意欲的になれたのも、素晴らしい同期生に出会えたおかげだと思っています。
1番大変だった、グループホームとデイサービスでの実習も、同期生の皆と一緒だったおかげで乗り切ることができました。通信教育という選択肢もありましたが、通学してよかったと思いました。
先生や現場での出会い
2つ目は、学校の先生との出会いです。実技を教えてくれたのは厳しい先生でしたが、うまくできたときは、たくさん褒めてくれました。先生は30年以上、介護の世界にいるようで、「今は介護の世界は求人の数が多いから、あなたたちが職場を選びなさい。合わないなら他に行きなさい」、「介護福祉士の資格を取れば選択肢が増える、そこで職場を変える人もいる」など、ためになる話をたくさんしてくれました。
また、先生ではないですが、実習先の理事長の話も心に残っています。「介護の仕事は転々とする人が多いから、就職前に見学に行くように」、「介護の仕事で辞めたくなるのは、年下の先輩にいろいろ言われたとき。だけど今の介護専門の高校生は、たくさん資格を持っているから、負けるのは当たり前だと思っていい」など、経営者ならではの含蓄のある言葉をいただきました。
そして、3つ目は、実習先で出会った施設の利用者さんとの出会いです。利用者さんとお話をしたり、散歩に行ったり、夕食の下準備したり、体操したり、一緒に過ごす時間がとても楽しかったです。また、実習先では「学生さん」と呼ばれることが多かったのですが、ある利用者さんがエプロンに書いてある私の名前で呼んでくれて……! 自分が肯定されている気持ちになり、すごくうれしかったです。
まとめ
実り多い学生生活を経て、無事に「介護職員初任者研修」を取得し、就職することもできました。スロースターターな私ですが、これからもすてきな仲間たちから教わった、学ぶ気持ちを忘れずに、新しい扉をどんどん開けていきたいと思います。
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著者:田久保 さえ
東京生まれ、30歳で秋田へ移住。趣味は、世界遺産巡り、登山(これまで日本百名山やキリマンジャロなどでトレッキング経験有り。)など。2023年の夏、職業訓練に通い介護資格を取得。