カナデは、かつて厳しかった義母にあえて歩み寄り、献身的に接することで「お気に入り」の座を射止め、強力な味方につけました。そして「新居への引越し祝いのサプライズ」と嘘をついて義母を不倫部屋へ連れ出し、夫と不倫相手の鉢合わせを仕掛けて不倫現場を暴露。
激怒した義母は得意の護身術で息子をねじ伏せ、カナデの前で何度も土下座して謝罪しました。マサハルに迷うことなく離婚と慰謝料を突きつけたカナデ。不倫相手には「今この場で、自分の夫に電話して全てを告白しなさい」と命じました。逃げ道を塞がれた不倫相手は、泣き崩れながらも電話で不倫の事実を告白することに。
駆け付けた不倫相手の夫は、マサハルに「お前か!」と激怒し強烈なパンチをお見舞いし、不倫相手にも詰め寄ります。すると動揺した不倫相手は「だって……あなたってば小さいし早いし……」と失言! マサハルは、その瞬間、思わず吹き出してしまいました。
激昂した不倫相手の夫は、離婚して2人に慰謝料をたっぷり請求すると宣言。カナデも同調し、今まで「新しいプロジェクトを任された」と嘘をついていたマサハルに、慰謝料の支払いを「とってもやりがいのあるプロジェクトでしょう?」と嫌味たっぷりに告げ、義母と共に不倫部屋を後にしました。
取り残された2人は呆然とし、ようやく自分たちが犯した罪の重さに気がつきます。
そして1年後――。カナデとマサハルは離婚し、新しい仕事に励むカナデ。義母とは今でも良好な関係を続けており、時折お茶を楽しむ仲です。この日もカナデは義母と会っていました。「あれから1年も経つなんて……」と、義母が現在のマサハルと不倫相手の近況を報告してくれました。
不倫した2人の哀れな末路







マサハルと不倫相手の2人は不倫の代償を大きく払うことになりました。
カナデとの離婚をきっかけに、マサハルは会社でも後ろ指を指されるようになったのです。不倫相手の女は逃げるように会社を退職し、他の女性にも手を出していたことが発覚したマサハルは、会社から解雇されてしまいました。
義母は申し訳なさそうにカナデに慰謝料の立て替えを申し出ました。しかしカナデは「支払いに時間がかってもいいんです」「できるだけ長く地獄を味わってほしいから」と、その申し出を丁重に断ります。
なおも力になりたいと言う義母に対して、カナデは「護身術を教えてほしい」と頼みました。
慰謝料の支払いが終わり次第、マサハルとは絶縁するつもりのカナデでしたが、義母とのつながりはこれからも大切にしていくつもりなのでした。
◇ ◇ ◇
人を信じて裏切られたとき、私たちはどう立ち直ればいいのでしょうか。カナデさんは、過去の痛みを抱えながらも前を向き、かつては苦手だった義母との関係を大切にする道を選びました。憎しみだけに囚われず、新しい絆を育み、自分を守る力も身につけていく――その姿勢こそが、真の意味での「勝利」なのかもしれません。
信頼は一度壊れると、元に戻すことは困難です。だからこそ、今ある大切な関係を見つめ直してみることが大切なのかもしれませんね。みなさんの周りには、心から信頼できる人がいますか? 日々の忙しさの中で忘れがちですが、そうした関係こそが、何よりの財産なのかもしれませんね。
加藤 かと