私には子どもが4人いますが、ふだん自分の子育てを客観的に見る機会がなく、「それが普通」と思って過ごしていました。先日、遠方の実家に私の妹と姪っ子、甥っ子が集まり、数日一緒に過ごすことであることを感じたんです。
ついつい口うるさくなってしまう
私の子どもは男の子3人に女の子が1人。いちばん上の子は10歳、下の子は2歳です。男兄弟を育てているママは実感できると思うのですが、男の子は、男の子特有の体を張った喧嘩も多く、とにかく活発です。
家の中で走り回ったり、ケンカをしている様子を見ると危なっかしく、ケガをしないか心配で、ついつい「走らない!あぶないよ!」「〇〇しないで!」と、こちらも口うるさくなっていました。
見守る子育て
先日、遠方の実家に私たち家族と私の妹と姪っ子、甥っ子が集まり、近所の公園に遊びに行きました。私は、2歳の末っ子が高いすべり台から落ちないかヒヤヒヤして、常に「足もと見て!気を付けて!」と声かけし、後ろを支えてつきっきりでした。
一方、妹は同じく2歳の子どもに、何も言わず、下から見守っているだけでした。しかし、妹の子は慎重でケガもせずに遊んでいます。
見守るべき?声がけするべき?
妹の見守る子育てを見て、とても理想的だと感じたのですが、実践するには葛藤がありました。わが家の2歳の末っ子は、お兄ちゃんたちと同じことができると思い込んでおり、小学生同士のケンカにも突進して自分も混ざろうとします。
そのような場面が日常茶飯事。じっと見守り、痛い思いをした経験から学ばせるのか、ケガをしないように直前で声をかけ、やめさせるほうがいいのか、いまだに答えが出ていません。けれど、口うるさくしすぎていたことは、たしかだと感じました。
心配症の私は、子どもがケガをしたら……と思うと、ついつい口うるさくなっていました。命の危険があるときは無理にでも止めさせるべきですが、これからは少しずつ見守って失敗を経験させることも大事だと感じています。(TEXT:ママライター武山あゆみ)