弁護士の田中さんは、張り切ってみほの母の相談に乗ろうとしますが、みほの母からは「えっと……怒鳴られているとかなんとか~」と、しどろもどろになるだけで、具体的な話が一向に出て来ません……。
「遠慮なく、さあどうぞ!」とりょうの父が言葉をかけますが、苦笑いするだけ。そのとき、スピーカーで繋いだままにしていたスマホから、みほの声が。「もうやめてください! モラハラなんてありません!」みほは、そう訴えたのでした。
次は許しませんから!
「お母さん! もういい加減にして!」「私、モラハラなんてされていません!」その言葉を聞いた、みほの母は「何を言っているの?」と焦り出しました。
みほは「自分がウソをついただけだ」と田中さんに伝えました。すると、困ったように「事実と異なることを仰っているとなると、逆に名誉棄損に該当する可能性も……」と呟く、田中さん。
それを聞いたみほの母は明らかに動揺し、「次は許しませんからね!」と言って、そそくさと帰って行ったのでした。スマホ越しにそのやりとりを聞いていたりょう夫婦も、この強引な展開にはドン引きの状態で……。
みほの両親も、娘を守りたい一心で行動を起こしたとは思いますが、しっかり話を整理しないまま勢いにまかせてしまったのは失敗でしたね。これで一件落着……となればいいですが。とはいえ、弁護士の田中さんのおかげで一旦は状況が落ち着いた様子。双方で話し合いが困難な場合は第三者を交えて話をするだけでも、状況が変わるのかもしれませんね。
原作/いちご