シングルマザー家庭で育った元夫
シングルマザー家庭で育った元夫は、父親に何かをしてもらった記憶もなく育ったそうです。そのため彼は、「自分が父親になったときに、どうすればいいのかわからない」と、お付き合いをしていたころから言っていて、私もそれを承知で結婚しました。
結婚後、彼は夜に友人と飲みに行くことが多く、私もそのタイミングではよく友人と遊んでいました。しばらくして、子どもを授かった私たち。これを機に彼が夜に遊びに行く回数も減るだろう、そして、それなりに父親をしてくれるだろうと期待していたのですが……。
わが子と初のお留守番
しかし、彼が夜に遊びに行く回数は減ることがなく、出産後も子どもの世話は私に任せっきりでした。友人と遊ぶ機会もなくなり、気分転換もできなくなった私は、モヤモヤしながらなんとかワンオペ生活をこなしていました。
そんな中、2人目の子どもが急きょ入院することに。2泊ほど入院したのですが、私は朝から夕方まで下の子どもにつきっきりでの病院生活。必然的に、元夫は初めて上の子どもと自宅で2人っきりの時間を過ごすことになりました。そして迎えた退院日、下の子どもと一緒に帰宅してから彼に「どうだった? 大丈夫だった?」と尋ねると、「俺だけでも案外平気だったよ」と答えたのです。
夜遊びを再開
意外な返答に驚きながらも、私は「今回の一件で育児に自信がついて、これからは子育てに積極的になってくれるかも」と期待を抱いていました。
しかし実際は、彼はまた少しずつ、家のことをすべて私任せ夜に友人と出かけることが増えていったのです。何度か話し合いの場を設けましたが変わることはなく、最終的に私は、子どもや家族との時間よりも友人との時間を優先し続ける彼と一緒にやっていく自信がなくなり、離婚を決意しました。
おそらく、私が描いていた父親のイメージと、元夫の思っていた父親のイメージには大きなズレがあったのだと思います。日に日にそのズレが大きくなり、最終的には離婚するほどまで、私たち夫婦の間の溝は深くなってしまいました。元夫との別れを経て、夫婦間で理想の家庭像や日々感じていることをすり合わせるのは、とても大事だと学びました。
著者/さとうみく
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