生理がこない!
長年勤めていたパートを辞め、フルタイムで働き出してから毎日がバタバタしていました。帰宅後は家事に育児が待っていて、疲れのあまり、休みの日は気が付いたら1日爆睡……なんてことも。
そんなある日、いつもくる予定の生理が遅れていることに気付きました。生理周期は安定していたので違和感を覚えたのですが、私は忙しさを理由にラッキー!くらいに考えてしまい……。
やっと婦人科へ
その後、初めての繁忙期が終わり、自分の仕事に慣れてきたころ。気付けば生理が止まってから半年経ってしまっていたことに気付きました。「そろそろまずいのでは……」と感じた私は、ようやく婦人科へ。
生理が半年きておらず、放置してしまっていたことを正直に話すと、婦人科の先生に「もう少し早く受診したほうがよかったな」と言われてしまいました。このとき病気などは見つからず、先生と相談して薬を飲んで生理を再開させることに。しばらく婦人科に通うこととなりました。
原因は…ストレス?
薬を飲み、生理はすぐに再開。しかし、このあとも生理周期が乱れてしまうことが多々ありました。受診の際に婦人科の先生に診てもらっていたものの、病気や何か不安になる要素は見つかりませんでした。すると先生から「ストレスの影響もあると思います。生理周期が乱れるのはストレスも原因の1つなんです」と言われて……私はハッとしました。
たしかに生理がこないときは、ストレスをものすごく感じている期間でもありました。また仕事には慣れてきたけれど育児に悩んでいた時期、忙しい中で家事も育児も完璧にこなそうとしていた時期で……。知らぬ間に体はストレスを感じていたのかもしれません。
その後、私は夫に現状を話し、家事や育児の負担をもう少し軽くできるようにと話し合いました。そして、夫が実際に家事や育児を担ってくれるように。すると、お互いに労りの言葉や感謝の言葉を口にするようになり、不安定だった私の生理もいつの間にか安定するようになったのです。
自分の中では「大丈夫」と思っていても、実は強いストレスを感じていたんだと、改めて気をつけなければと思った経験でした。そして、生理が止まってしまったことを放置していた自分を強く反省。
今では、何か不安なことがあれば受診して医師に相談するようにしたことに加え、適度に夫を頼るようにし、夕飯は簡単にできるよう味付け冷凍や、ミールキットを利用して完璧を目指すことをやめました。無理なく過ごすことの大切さを実感すると共に、あのとき夫に相談してよかったなと思っています。
※90日以上生理がこない場合は無月経といわれ、注意が必要です。もし3カ月生理がこないというときはすぐに婦人科の受診をおすすめします。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/伊藤未唯
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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