リンさんは産みたいと思いましたが、既婚者のケンさんは反対しました。リンさんが悩んでいたとき、残念ながらおなかの子は流れてしまいました。それでもリンさんはケンさんはことが本当に好きでした。この穏やかな日々がずっと続いてほしいと思っていたとき、母親から電話が来たのです。
リンさんが出ると母親は「帰ってきなさい」と……。
あまり接点がない兄だったけれど
私がこの店にいることを、母親は友だち伝いで聞いて電話をしてきたのでした。
私が出ると「今度タケシが結婚式をするの。あんたの振袖を見に行くから帰ってきなさい」と母親。
タケシは私の4人兄弟の長男で、親から大事に育てられた兄。
私とは7つ年が離れていて、あまり接点がなかった人でした。
それでも、兄が結婚するなら仕方ないと思い、帰ることにしました。
家に帰ると振袖選びに連れて行かれ、あっという間に結婚式当日を迎えました。
私の地元福井県は、婚姻家具を寿の文字の入ったトラックで運んだり、運んだ荷物はタンスの中まで近所の人たちにお披露目するなど、独特の風習がありました。
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家出をしていても、兄弟の結婚式となれば親は探し出して連絡をしてきて、リンさんも言う通りに戻ったのですね。いくら深刻なトラブルがあったとしても、親子や兄弟の縁はそう簡単には切れないということがわかります。
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