こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食が1日3回になり、赤ちゃんが離乳食に慣れ始めるのが9〜11カ月ごろ(離乳食後期)。この時期以降に取り入れてほしいのが「手づかみ食べ」です。手づかみ食べには、自分で食べる楽しさを味わう、手指の感覚を刺激し発達を促すなどの利点があります。では、手づかみメニューとは具体的にどんな大きさや形、やわらかさにすればいいのでしょうか?
手づかみ食べにおすすめの大きさと形
手づかみにおすすめの大きさは、赤ちゃんの発達を見ながら、下記を目安にしてみましょう。
9〜11カ月ごろ(離乳食後期)……5mm
1歳〜1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)……1cm
手づかみしやすい形は、サイコロ状・スティック状・団子状などです。お好み焼きやパンケーキを小さく切ったものも持ちやすいですね。
手づかみ食べにおすすめのやわらかさ
やわらかさが難しいところなのですが、食材によっては、やわらかすぎると掴んで崩れてしまうことがあります。だからと言って固すぎると、赤ちゃんが噛み切れません。
バナナくらいのやわらかさを目安にしてください。たとえば、豆腐は元々がやわらかいですが、そのやわらかさを感じ、工夫してつまむことで赤ちゃんの手先は発達します。
手づかみ食べにおすすめのメニュー
・野菜のサイコロ煮
・野菜のスティック煮
・果物をひと口サイズに切ったもの
・お好み焼きやパンケーキ、蒸しパンなど
・団子状に丸めたおにぎり、肉団子、茶巾絞りなど
手づかみ食べ専用のメニューを考えなくても、汁物の具をお皿に出して手づかみで食べさせても大丈夫ですよ。 手づかみ食べで自分で食べられるようになると、次々にお口の中に食べ物を次々に入れてしまうことがあります。のどに詰める原因にもなりますので、自分で食べられるようになったとはいえ、食べるときはそばで見守ってください。
手づかみ食べで、赤ちゃんの食べる興味をどんどん引き出してあげてくださいね!
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。