水が嫌いで顔もつけられない私
私はカナヅチで、水に対する抵抗感や恐怖心から、水に顔をつけることすら苦手です。
そのため、夏のプールは大の苦手で、夏がくるたびに憂うつになり、気温や天候の問題でプール授業がなくなると大喜びしていました。
そんな私は、小学6年生の終わりごろに初潮を迎え、あることに気がつきます。それは、生理中であればプールの授業を休めるということ。先生は生理かどうかを確認することまではしないため、生理中ではなくても生理中だと言えば、プール授業を休めると思ってしまったのです。
生理を理由にプール授業を休むことに
私が通っていた中学校では、プールの授業がある日の朝に体温を測定してカードに記録し、休む場合は休む理由を保護者が書いて提出することになっていました。私の母は基本的に厳しい人で、本来であれば授業をずる休みすることなど認めてくれません。
けれど、母自身も水が非常に苦手でプールの授業も大嫌いだったそうで、私の気持ちに共感して、カードに「生理のため休みます」と書いてくれました。そしてそれから度々、私は生理でプールの授業を休むようになってしまったのです。
3回目でバレて先生に怒られ…
しかしその翌週、本当に生理になってしまい、まずいと思いつつも、生理でプールを休むことにしました。このときすでに私は、3回目の生理を迎えていたことになっていました。
1カ月のうちに3回も生理になることは基本的にないため、体育の先生から「病院に行ったほうがいいんじゃない?」と言われてしまって……。
そのとき、なんと返事をしたのか覚えていないのですが、うまく答えられなかったことだけは覚えています。そのためか、先生から「やっぱり嘘だよね? ずる休みだよね? ちゃんと授業に出なさい!」と怒られてしまったのです。
私はうろたえながら「すみません。でも、今回は本当に生理なんです……」と答えましたが、なかなか信じてもらえず、私は嘘をつくんじゃなかったと、深く後悔したのでした。
その後、半泣きになりながら何度も訴えたためか先生も信じてくれ、その週のプール授業は休めることになりました。しかし、先生から「生理は女性が赤ちゃんを産むための大切な機能なんだから、ずる休みの口実に使ってはダメだよ」と諭され、私にとって深く反省した出来事です。
著者/百田
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!