蚊に刺されたのかと思っていた…
2023年の初夏、起床すると襟足の少し上の部分の頭皮にかゆみを感じました。最初は蚊に刺されたのだと思い、かゆい部分を指先で探っていくと、ぷっくりと皮膚が盛り上がったような部分がいくつかありました。もともと蚊に刺されやすいタイプなので、「こんな髪の毛をかき分けた頭皮まで刺すなんて、私の血はそんなにおいしいのか?」と思っていました。
普段なら蚊に刺された部分は、数日たてばかゆみも治まり落ち着いてくるので、このときもただ時がたつのを待つばかりでした。しかし、1週間が過ぎてもかゆみは治まらず、それどころかかゆみを感じる範囲がどんどん広がってきているのです!
最初は襟足の少し上の部分だけがかゆかったのですが、さらに上部の後頭部あたりと耳の周辺の頭皮までかゆくなり、我慢はできるレベルのかゆみなのですが、気が付けは頭皮に手がいっていることが多くなってきたのです。
「さすがに頭皮ばかり蚊に刺されることはないよね」と思い直し、あまり刺激を与えないように、頭皮を清潔に保つように気を付けてみました。具体的には、シャンプー前の予洗いを丁寧にし、シャンプーは少なめで洗髪、泡を流すお湯の温度もいつもより低めで洗っていました。
生活に支障が出るくらいのかゆみに襲われ
自己流のケアをしてみても頭皮の状態は変わらず、日によってかゆみが強く出たり、それほどでもなかったり……。
皮膚科で診察してもらえば、薬を出してもらえるのはわかっていたのですが、仕事が忙しい時期で、病院の診察時間に間に合わない日が過ぎていくだけでした。かゆみが少ない日は、「このまま私の免疫力で、良くなっていってくれるといいな」と願う日も……。しかし、この考えがいかに甘かったかと思い知らされる日が、刻一刻と近づいていたのです。最初に頭皮にかゆみを感じた日から約1カ月が過ぎたころ、頭皮全体が猛烈なかゆみに襲われたのです!
これまで経験したことのない強烈なかゆみで、仕事をしていても、車の運転をしていても、家事をしていても、常に強いかゆみで、今やっていることに集中できないのです。頭皮をかかなければかゆみが治まらないと思い、爪の先でかいてしまうのですが、それがさらに次のかゆみを引き起こし、ずっとかきむしっていないと我慢できないという、終わりのないかゆみに襲われる毎日。
このままでは精神的におかしくなってしまうと思い、やっと皮膚科で診察を受けたのでした。診断の結果は、汗が原因で頭皮に炎症が起きているということびっくり! 頭皮用の乳液のような塗り薬と飲み薬を処方してもらい、しばらく様子を見てみました。
薬の使用から1カ月、また頭皮にかゆみが…
処方された薬を続けるうちに、強烈なかゆみは少しずつ治まっていきました。かゆみが治まると精神的にも安定し、以前のように落ち着いた生活を送ることができるようになりました。「もっと早く診察してもらえばよかった」と、いつも反省するばかりです。1回目の診察で処方された塗り薬と飲み薬が終わるころには、すっかりかゆみもなくなっていたので、これであの強烈なかゆみとも完全にお別れできると思っていました。
しかし、薬を使い切ってから約1カ月後、また頭皮にかゆみを感じるようになってきたのです。前回の反省を生かし、ひどくならないうちに、その週の土曜日に皮膚科に駆け込みました。医師に、以前に処方してもらった薬以外の治療法はないのか尋ねたところ、治療用のシャンプーがあるとのこと。すぐに試してみたいと伝え、処方してもらうことにしました。
まとめ
その後、3回目の診察も受けたのですが、2回目の診察時と同じシャンプーを処方してもらって、現在も治療をしているところです。頭皮用の塗り薬はかゆみが出たときだけ使っています。今のところ、順調に回復しているように感じています。
今回は症状がひどくなる前に医師に相談したことが、悪化させず、快方に向かわせているのではないかと感じています。また処方された治療薬に効果を感じないようであれば、他のアプローチ法がないか相談することも、回復への近道かもしれないと感じた出来事でした。
今後も、自分の体としっかりと向き合い、限界まで頑張り続けることなく早めに医師に相談するよう、自分で自分を大切にしていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/sawawa
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著者:バニラ
独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!