※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。
子宮全摘を終えて
医師の指示でレルミナ錠(子宮筋腫や子宮内膜症の治療に使われる薬)を3カ月ほど服用したのち、2023年4月に、腹腔鏡手術による子宮全摘をおこなったカンノさん。1週間ほどの入院期間を経て、予定通りに退院となりました。今回は、術後の後日談を紹介します。
※hb→Hb
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※入院中におもしろ動画が送られてきて思わず笑ってしまい、おなかの傷にひびいたそうです。
術後1カ月での定期検診で「問題なし」と診断され、ようやく子宮筋腫の治療を終えたカンノさん。ずっと悩んでいためまいの症状もなくなり、以前と比べるとはるかにラクに過ごせるようになったそうです。
一般的に、成人女性の場合、ヘモグロビン値が「12g/dl」以下になると貧血と診断されます。しかし、人体には血中のヘモグロビンが不足すると、内臓や骨髄などに貯蔵されている鉄を使って補おうとする働きがあり、ヘモグロビン値が正常でも貧血症状が起こるケースも。これは「隠れ貧血」と呼ばれており、カンノさんの場合も、最初は「隠れ貧血」によるめまいだったのかもしれません。
経血量が多い場合、子宮筋腫がある可能性が考えられます。しかし、経血量は他人と比べられないため、どうしても放置しがちです。すると、カンノさんのようにじわじわと貧血が進行し、受診したときには輸血が必要なんて方もいるよう。そのため、経血量の多さや貧血症状を軽く見ず、少しでも気になったら婦人科を受診するようにしましょう。
また、緑に限らず、おりものの状態がいつもと異なると感じたときも要注意です。病気が隠れているケースもあるため、婦人科で相談するようにしてください。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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