正直困る…でも来ないでとは言えない…
息子の友だちAくんは、息子と一緒にゲームをするため、毎日のようにわが家へ遊びに来ます。毎回おやつを要求したり、大騒ぎしたりとやりたい放題のAくんに、私は困り果てていました。
そんなある日、いつも通りうちに来てインターホンを鳴らすAくん。私は手が離せず、たまたま家に来ていた義父に出てもらうことに。しかし少ししたあと、義父はひとりで戻ってきました。「あれ、Aくんは一緒じゃないんですか?」と義父に聞くと、「お友だち、今日は遊ばないと言って帰ったよ」と告げられました。いつもわが家で遊ぶのを楽しみにしていた子がなんで……? と疑問に思いましたが、義父の姿を見てハッとします。
義父は、いつも全身真っ黒の服で、室内でも帽子とサングラスの着用を欠かしません。大人でさえ少し怖いと思ってしまういで立ちの義父は、子どもにとってもきっと威圧感のある存在だったのでしょう。
このことがあってから、Aくんがうちに頻繁に入り浸ることはなくなりました。また、「怖いおじいちゃんは、今日もいるの?」と家に義父がいるかどうか息子に確認するようになったそうです。Aくんには怖い思いをさせてしまって申し訳ないですが、毎日のように遊びにこられて困っていたので、頻度が減ってよかったと思っています。息子たちも、学校では今までと変わらず仲良く遊んでいるとのことなので、一安心。思わぬきっかけで悩みが無事に解決した出来事でした。
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作画/Pappayappa
著者:水野あや
怖がりでやさしい長男と、やんちゃでたくましい次男の、5歳差兄弟を育てるママ。掃除や片付けは好きだが、料理が大の苦手。家事や育児の息抜きに夜な夜なゲームに没頭している。