引っ越しがきっかけでパニック障害に…
3年前、コロナ禍で夫の収入が激減し転職を余儀なくされ、私たち家族は引っ越しをせざるを得なくなりました。今までやりがいを感じていた美容師の仕事を、引っ越しのため辞めざるを得なくなったショックで、私は徐々に無気力に……。
また、急に涙が止まらなくなり、何かがおかしいと感じた私は、精神科を受診しパニック障害と診断されました。診断を受け、何もしないと余計に病気がひどくなる気がして、私は、就労移行支援(障害のある方が就職に必要な知識やスキルを習得するためのサポートを受けられる障害福祉サービス)を利用しようと、体験に行きました。
担当の方は親身に話を聞いてくださり、ここなら自分にもできる仕事を探せるかもしれないと思っていた矢先、3女の妊娠がわかり、通所できなくなってしまったのです。
受診拒否! 助けてくれたのは?
通っていたメンタルクリニックの担当医に妊娠したことを伝えると、「妊婦は診察できない」と言われ、転院に関しても自分で調べてほしいとのこと……。私は絶望の中、お世話になった事業所の存在を思い出し、藁にもすがる思いで電話をかけました。
すると、事情を聴いた事業所の方がすぐにいろいろな病院を教えてくださり、「出産後、機会があったらご連絡くださいね」とやさしい言葉をかけてくれたのでした。
妊婦はパニック障害の治療ができないのかと絶望感でいっぱいでしたが、事業所の方のおかげで妊娠中も安心して治療できる医師と出会うことができ、出産後ではありますが、無事にパニック障害は完治しました。
パニック障害が治ったため就労移行支援は利用できなくなり、そこの事業所に通うことはありませんでしたが、妊娠で通えなかった私の話を親身になって聞いてくれた事業所の方には、感謝でいっぱいです。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:なか さおり
2017年生まれの長女、2018年生まれの次女、2022年生まれの三女のママ。長女は高機能自閉症、次女は発達障害グレーゾーン。発達障害児の育児経験などを執筆中。