冷たい態度の義兄
私たちは、義実家から車で約10分という場所に住んでおり、2週間に1回くらいのペースでお邪魔させてもらっていました。そんな義実家には、就職活動がうまくいかず半分引きこもり状態になっていた義兄も。
夫から「本当は明るい性格の兄さんなんだ」と聞かされていましたが、私が義実家へ遊びに行くと義兄は部屋から出てきてはくれず「避けられているのかも……」と思うほど。「夜ごはん一緒にどうですか?」と誘っても、「ピザの宅配を頼んだからいい」などと断られることも多く、義兄とはまともに会うことも話す機会もなかったのです。
義兄の本音は…?
そんなある日。義兄も含めたみんなで外出をしたとき、あるタイミングで私はコンビニの前で義兄と2人きりに……。何とも言えない気まずさに耐えかねた私は、思いきって話しかけてみたところ、驚くことに義兄はノリよく会話をしてくれたのです! 義兄に避けられていないとわかり「よかった~!」と、ひと安心しました。
それからしばらくして、就職が決まった義兄。働くようになると彼女もでき、夫から聞いていたように明るい雰囲気に。義兄は一緒に夜ごはんを食べてくれたり、目を合わせて楽しそうに会話をしてくれるようになったため、私は「今までほとんど話してくれなかったら、私のこと嫌いなのかと思っていました」と、気まずい空気にならないよう明るく聞いてみました。
すると、義兄は「ごめんね! 実は……すごい人見知りで喋れなかったんだ」と言いました。まさかの事実に、私はびっくり。なんと、夫も兄が人見知りだとは知らなかったそうなのです。嫌われているかも?と思っていたので、人見知りが原因だったと知れてホッとしました。義兄の本音を聞けてよかったです。
結婚したからには、義理の家族とも仲良くしていきたいと思っていたので、義兄との関係が良くなってホッとしました。今度、義兄が結婚することになったので、その奥さんとも良好な関係を築けたらいいなと思っています。
著者/松谷 えりな
作画/ちゃこ
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