息子に涙は見せたくない。でも…
愛犬が亡くなったことが悲しくて泣きたくなってしまいますが、息子の前ではいつも通りのママでいることを意識。息子に接しているときには気が張っているのか、涙は出ませんでした。しかし、料理中など、息子と接していないふとした瞬間になると、愛犬のことを思い出し、自然と涙が出てしまうことも。
そんなある日、突然3歳の息子が私に抱きつき「ママ、僕がいるから寂しくないよ。泣かないで」と頭をなでながら言ってくれたのです。息子にはバレていないと思っていたのですが、きっと私が泣くのを見ていたのでしょう。息子だってかわいがっていた愛犬と別れ寂しい思いをしているはずなのに、励まそうとしてくれたんだ……。私はそんな息子のやさしさがうれしくて、息子を抱きしめながら泣いてしまいました。
悲しくて涙する母の姿を見たことで、「泣いている理由を察して寄り添ってあげる」という息子の思いやりの心が育ったようにも感じます。今回のことで、ありのままの親の姿を見せることも子どもには大事なのだと実感。育児本に書かれていることだけが正解ではないんだなと学んだ出来事でした。
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作画/Pappayappa
著者:小柳さとみ
イヤイヤ期真っただ中の息子を育てるアラフォーママ。
どんなに嫌なことがあった日でも、息子の「ママ大好きだよ」のひと言ですべて帳消しにできる、ポジティブシンキングの持ち主。