派手好きな義母の発言にうんざりしていた私
いつもの訪問。義実家に到着すると、孫に会えるのを心待ちにしていた様子の義両親。近況を話したりしたあと、義母の口からいつもの言葉が出ました。
「ねぇ、それいくらだった? どこで買ったの?」
義母は私が身に着けていたイヤリングを指さしています。私は「うわ。やっぱり今日も聞かれた」と心で思いつつ、苦笑いを含めながら「だいぶ前なので忘れました」といつものように答えました。
派手好きな義母が身に付けるのは、高級ブランド品ばかり。買い物にはよく百貨店を利用しているそうです。私はというと、普段から利用しているのは近所にある、いたって庶民的なお店です。
以前に義母が「〇〇(全国展開する服のチェーン店)の服なんて服じゃないわ」と言ったときは「私を非難しているのかな」と感じたこともありました。そんなことがしばらく続いていたので、私は夫に相談しました。
「服とか装飾品の値段を聞かれるのが嫌だ」と夫に言うと、「自分の娘と同じように接しているだけだよ。あまり気にしなくていい」と言うだけ。夫は何もわかってくれない、と嘆いていた私。
しかしその後、私の心境に少し変化が……。
それは、夫に相談したあとに義実家を訪問したときでした。またあの義母のセリフを聞いたとき、夫の言葉が浮かび、「もしかしたら本当に実の娘のように思って、世間話のネタにしているに過ぎないのかも」と感じたのです。気にすることが無駄のように思えてきました。
それからは、義母がもし私を実の娘と同じように思っていてくれているとすれば、それは幸せなことなのかもと考えるようになりました。今では義母から言われても気にしないで過ごせています。
著者:下園ひかり/4歳の娘、2歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)