な、何してるの!?
子どもが1歳だったころの話です。休日に妻と子どもを連れて近所のショッピングモールに出かけ、フードコートでお昼ごはんを食べようとしていたところ、偶然友人とその家族に会いました。
友人にもうちの子と同じく1歳の子どもがいます。テーブルが近かったので、友人一家の食事の様子が目に入ったのですが、友人の奥さんが「野菜がないからこれ食べて」と言って、なんと子どもにポテトチップスを食べさせていたのです! 「確かにじゃがいもだから野菜ではあるけど、まだ1歳の子にそれは……」と言いそうになるのを我慢して様子を見ていましたが、友人も気にすることなく、お子さんも問題なさそうに食べていたので何も言えず……。
しかし、さすがにもう少し子どもの食生活を考えたほうが良いのでは? と心の中で思ったのでした。
子育てについてはそれぞれの家の事情もあるだろうし、よその家のことには口出ししないのが原則だと思っています。しかし、あまりにも自分の考え方とずれていて、違和感を覚えずにはいられませんでした。
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管理栄養士の久野多恵さんは、以下のようにおっしゃいます。
1歳というと、歯が徐々に生えてきている時期ですね。しかし、奥歯が生えそろって大人の咀嚼力に近づくのは、2歳半~3歳くらいが目安。 咀嚼力がまだ弱い小さな子どもがポテトチップスを食べると、口の中や喉を傷つけたり、 喉に引っ掛かったりしてしまう危険性もあります。
また、大人が食べるポテトチップスは、小さな子どもにとっては塩分や油分、添加物が多いため、消化機能に負担がかかったり癖になったりしやすい食品です。少量を与えるとしても、野菜不足を改善できるものではありません。
もし「これは、この月齢の子に食べさせても大丈夫かな?」と疑問に思った場合は、 かかりつけの小児科の先生などに相談してみてください。
作画/しおん
著者:豊田 裕太
2児の父。夫婦共働きで毎日慌ただしい日々を送る。子どもの寝顔を眺めることで幸せを実感している。