最初に聞いたのは、アラフィフ男性の友人から
「男性にも更年期障害はある」という話をよく耳にするようになりました。ただ、シングルマザーの私は夫がいないこともあり、そこまで身近なテーマとしては捉えていませんでした。ですがある日、最近様子がおかしいなと思っていたアラフィフ男性の友人から、実は更年期障害の治療を受けているという話を聞きました。
その友人は、私と同じひとり親でシングルファーザー。知り合った当時は穏やかでやさしい人だなと思っていたのですが、ある時期から盛んにイライラしているようになり、LINEや電話をしていてもいらだって一方的に話題を終えてしまうことがしばしば。私は友人の変化に戸惑い、「この人はもともとこういう性格だったの?」と疑ったりもしました。
また、その友人から睡眠が安定しないという話ややる気が起きないという話も聞きましたが、私は「よほどストレスがたまっているのだろう」というくらいにしか思っていませんでした。
テレビで知った男性更年期、そして本人の口からも…
あるとき、テレビで男性の更年期障害が紹介されており、寝込んでしまって仕事にならないくらいつらいという例なども紹介されていました。「男性もこんなに更年期障害がひどいんだ……」と初めて痛感した私。そんなときたまたま、その友人から連絡がありました。
友人は「実は更年期障害ということがわかって、治療を始めたんだ」と切り出したのです。私は偶然に驚いて、「ちょうどさっきテレビでそれ見たよ! いろいろ大変だったんだね……」と伝えることができました。友人は漢方薬とホルモン治療をしているとのこと。それで睡眠も安定してやる気も復活しているそうで、それは電話やLINEの文面からも感じ取れました。
私は、その友人が「更年期の症状なのかもしれない」と自分で気付いて病院を受診したことがすごいと思いましたし、治療が功を奏していると聞いてとてもうれしく、また安心しました。
自分の恋人も症状に悩まされていると知る
そんなタイミングで、私と同じ40代半ばで1歳上の恋人からも、実はホットフラッシュに悩んで病院に行ったと聞きました。たしかに彼は少し前から、とにかく首から上が暑い、熱がこもっているようでつらい……とよく言っていて、デートのときも寒いくらいエアコンの効いた場所を好むのでかなり苦しそうだなとは感じていました。
私は彼が北国出身のせいだからかなというくらいにしか思っていなかったのですが、彼は自分で更年期のホットフラッシュではないかと思い至り、受診を決めたそうです。ホルモン注射をしてもらうようになってからはホットフラッシュが改善したと言っており、実際に前ほど常に苦しそうにしていることはなくなりました。ホルモン注射と同時にプラセンタ注射も受けているそうです。
こうした話を聞くにつけ、更年期障害は女性だけの苦しみではないんだ……と私も実感するようになりました。
まとめ
自分自身はまだ本格的な更年期障害に悩まされてはいないものの、友人や恋人から見聞きした男性の更年期障害もだいぶつらそうだ……と理解をした私。更年期の症状に悩むのは女性のみだとつい思い込みがちですが、私の友人や恋人のように、男性でも更年期であることを自覚し、通院を始める男性が増えるのは良いことだと感じています。もし同世代の男性で自分の不快な症状の原因がわからずに苦しんでいる人が他にもいたら、「もしかしたら更年期じゃない?」と、声をかけてあげたいと思っています。
男性も女性も、更年期であることを受け入れて早めに治療をスタートすることで、人生の後半戦を少しでもラクに乗り切っていけたらと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/村澤綾香
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著者:まっちゃ
40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。