夏の終わりに、2歳の子どもの両足の爪が突然何本も剥がれ落ちることがありました。あせって皮膚科に駆け込んでびっくり!なんと原因は、夏に大流行するあの病気だったのです。
爪が剥がれても、痛くはない様子
子どもが2歳になったばかりのころ、保育園から帰ってきて、ふと足の指を見ると……両足とも爪が剥がれているじゃありませんか。それも1本だけじゃなくて何本も!完全に剥がれ落ちているものもあれば、二枚爪のようになっていたり、かろうじて根元で繋がっているものも……。
最初に考えたのは、「どこかに引っかけたのだろうか」ということ。それにしても両足同時に引っかけることなんてある?それに、爪が剥がれるなんて想像しただけで激痛ものなのに、子どもは痛がる様子もなく普通に遊んでいるので不思議でした。
原因は、手足口病だった!
皮膚科で医師に診てもらうと、意外なことを聞かれました。それは「ここ1〜2カ月くらいで、手足口病にならなかった?」ということ。おどろきました。まさに1カ月半前に手足口病になっていたからです。
その事実を告げると、手足口病が原因だろうと説明を受けました。手足口病といえば手のひらや足の裏に発疹が出ますが、たまに爪の根元あたりにも発疹ができることがあるらしいのです。そうすると発疹ができた部分が伸びてから自然に剥がれ落ちるのだそう。手足口病でそんなことが起きるとは知らずおどろきました!
痛がらなければ、処置は必要なし
医師には「新しい爪が生えてきているから大丈夫」と言われました。よく見ると、剥がれた爪の後ろにきれいな爪が生えていたのです。だから子どもは痛みを訴えることもなかったのですね。これから剥がれそうな爪が何本もあったので、「自然に剥がれるのを待つこと。もし腫れや赤みが出たら病院に来るように」と言われました。
その後、半分くらい浮いている爪は、子どもが無理に剥がしたり、引っかけたりしないようにばんそうこうを貼ってガード。それから数日のうちにすべて剥がれ落ちて新しい爪と入れ替わり、一件落着となりました!
今年の夏は手足口病が大流行したので、完治から1〜2カ月が経つこの時期、こういった症状が出始める子どももいるかもしれません。最初は爪がグラグラして気になるかもしれませんが、無理に剥がさないように注意してくださいね。(TEXT:高橋じゅんこ)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。