彼の誘いでランチデートへ
マッチングアプリで出会ったイケメンの彼。メッセージも弾み、彼からの誘いで土曜日のお昼に会うことになりました。
それまで、マッチングした数人の男性とデートをしたことがあったのですが、仕事終わりの夜に会うことがほとんど。お酒を飲みながら食事をし、終電間際になると体の関係を求められることもありました。ランチデートに誘ってくれたのは彼が初めてだったので、「婚活に真剣な感じがする！」と、会う前から好印象を抱いていたのです。
土日になると連絡がつかない
初デートは楽しく終わり、彼に対して理想的な結婚相手という印象は変わらず。彼は「土日でも仕事が入ることがある」と言っており、その後は平日のお昼か夜に会うなど恋人のような関係になりました。
しかし、次第に彼の様子が変だと感じるように……。土日に連絡をしても、絶対に返信がこないのです。メッセージを送っても、電話をしても、連絡がつきません。そして、決まって月曜日に返信がくるのです。
「それって、もしかして…」
どうして土日になると音信不通になくなるのか、不安に思った私は友だちに相談してみることに。すると、「それってもしかして、彼は既婚者なんじゃないの？」と言われました。
思い返してみると、既婚者かもしれないと思う点がいくつかありました。土日は連絡がつかないこと以外にも、彼は自分がどこに住んでいるのかぼんやりとしか教えてくれません。また、彼のスマートフォンの待ち受け画面は子どもで、誰の子なのか聞くと「甥っ子の写真だ」と言っていましたが、もしかしたら自分の子どもだった可能性もあります。
不審に思った私は、彼に「話したいことがある」とメッセージを送りました。しかし、彼からの返事はなし。それっきり完全に音信不通になってしまったのです。
彼が既婚者だったのか、真相は不明のまま。どうせなら真実を確かめたかったと悔しい思いをした出来事でした。
著者／宮田しほり
イラスト／おんたま
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