普段なかなか会えない義母
義両親は飛行機で移動するほど遠方に住んでいるため、1年に3回直接会えれば良いほうです。男兄弟を育てた義両親にとっては女の子の服選びがとても楽しいようで、普段から服を買っては郵送してくれていました。
娘もかわいい洋服にとても喜んでいました。直接会えたときには必ず買い物へ連れていってくれ、服を買ってくれようとするのですが、もう自宅のクローゼットは娘の服でパンパン!着ない服も出てきてしまうので、どうしたものかと考えました。
お互いが気持ちよく過ごすために
もうすでにたくさんの服を持っている娘。しかし服を買ってあげたいという義両親の気持ちもうれしかった私は、「服もありがたいのですが、最近よく絵本を読んでいるので、一緒に絵本を選んでもらえませんか?」と提案したのです。
はじめは絵本でいいの?と渋っていた義両親ですが、娘が「寝る前に読む絵本選ぶ!」といったこともあり、納得してくれました。娘にとっても「じーじとばーばに選んでもらった絵本」という特別感が出たようで、読む回数がとても多くなりました。
その後の義両親は娘に似合いそうな洋服を見つけると、購入前に連絡してくれるようになりました。そこでこちらの希望を伝えることができるので、以前のように郵送でたくさんの洋服が送られてくることはほとんどなくなりました。
はじめは義両親の楽しみを奪ってしまうかな……と考えましたが、結果としては義両親と娘ともに喜んでくれたので良い選択ができたのではと思っています。お互いの気持ちを考えながら行動して行くことが大事と改めて気付かされる出来事でした。
著者:高山ななみ
2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。