まさか、こんなことになるとは…
夫は娘と一緒にお昼寝していたようなのですが、途中で娘が目を覚まし、ふいに夫の服のポケットをガサガサと探り、入っていた加熱式たばこをなめてしまっていました。帰宅した私がそのことに気づき、急いで病院へ行くことに。幸い、胃洗浄も必要なく大事には至りませんでした。
当たり前のことではありますが、子どもの手が届くところに危険な物を置かない、子どものいるところでたばこは吸わない、ということを徹底しようと強く思った出来事でした。
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お子さんのいるご家庭では、たばこは吸わないようにしましょう。たばこに含まれるニコチンを子どもが摂取してしまうと、悪心・嘔吐、下痢などの症状がみられたり、症状が重くなると、けいれんや昏睡、状況によっては死に至ったりする可能性もあります。最近増加している加熱式のたばこも有害です。
また、家庭内に喫煙者がいる場合は、子どもがいるところで吸わないようにしてもらうことはもちろん、手の届くところには絶対に置かないようにして、誤飲にも注意してください。
服のポケットに入れている場合も、今回のように気づかないうちに取り出して口に含んでしまうケースも考えられるため、注意が必要です。そして、吸いがらの処理にも十分注意してください。
直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る物)は誤飲するおそれがあるため、 赤ちゃんや小さな子どもに渡さない、手の届くところに置かないように注意しましょう。
もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。
<意識がない、呼吸がない場合>
心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。
※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。
<1歳以上の子どもの場合>
腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)をおこないます。
①子どもの背中側から救護者の両手を回す
②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す
<1歳未満の乳児の場合>
①救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる
②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった物を吐き出させる(背部叩打法)。
それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には……
③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:うちあき/女性・主婦。2歳、0歳の子どもを育てるママ。育休中で、はやく復帰したいと思っている。
イラスト:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています